「実は、ヤマトよ永遠にのDVDを流していて引っかかった」
「どこで?」
「黒色艦隊に対してヤマトが主砲を発射する場面のBGMだ。聞き慣れないシンセサイザーらしい音が入っている」
「CD未収録音源?」
「いや。YAMATO SOUND ALMANAC 1980-IVに入っている【ヤマトの反撃】がそれ。実はこのCDだけハードディスクに入れ忘れたらしく、全く聞き込んでいなかったのだ」
「それが引っかかった理由?」
「そういうことになる」
「それで話はおしまい?」
「違う。実はETERNAL EDITIONに入っている【未知なる空間を進むヤマト】はシンセサイザーの入っていない別物。本編使用曲を集めたはずのETERNAL EDITIONがどういうことか。更に調べて愕然とした」
「まだ何かあるのかい?」
「実は、大中間補給基地戦の後半戦で掛かる曲が【未知なる空間を進むヤマト】で、黒色艦隊に主砲を発射するところで掛かる曲は【ヤマトの反撃】でよく似ているが別の曲」
「えー」
「しかし、ヤマト音楽集のサイトを調べると更なる驚きが待っていた」
「まさか」
「大中間補給基地戦、実はモノラル音声とステレオ音声でもまた良く似た別の曲。モノラル版は【ヤマト飛翔】でステレオ版が【未知なる空間を進むヤマト】」
「まさか」
「漫然と聞き流すとどれも同じに聞こえるかもしれないが、注意して聞き比べると別物だってことが分かる」
「で、結論は?」
「愛は宇宙を壊すのかも知れないが、その前に音楽的な常識を壊した」
「君の常識だろう」
オマケ §
「ところが、それで話は終わらない」
「まさか」
「【ヤマトの反撃】はCDとDVDのモノラル音声とステレオ音声で全て違って聞こえるのだ」
「なぜ違う」
「音声トラックを作成する際の調整の問題ではないか……と思う。音の加減が違うので、微妙に違って聞こえるのだ」
「それってスピーカーの違いじゃないの?」
「それはない。全部同じテレビのスピーカーで比較したから」
「ぎゃふん」
オマケ2 §
「ヤマトの反撃の初収録はオリジナルBGMコレクションらしいぞ」
「聞いてるはずじゃん」
「ところが、シンセサイザーの音が弱め。ダメスピーカーだと耳に残らない」
「奧が深い?」