「スケールアヴィエーション11月号に空中戦艦大和の存在感はあった?」
「今月は特には……」
「じゃあ、飛ぶ理由の感想そのものはどうたい?」
「イギリスのハンドレページ・ヴィクターとソ連のツァーリ・ボンバーとシーラカンスの組み合わせが、正直ピンと来なかった」
「君は、ACE COMBAT 5でバルカンが飛んできたとき驚喜して撃墜したじゃないか」
「いやー、でもヴィクターはあまり良く知らないし」
「マッチボックスのキットにこだわってたじゃないか」
「いや。もうマッチボックスの飛行機はエアリタリアG.91Y作って満足したし。欲しかったマッチボックスのキットはアトランタ級サンディエゴだし」
「興味持つ要素が無いなんて、ダメじゃん」
「まあ、ダメダメだ」
「じゃあさ。雑紙そのものの感想はどうたい?」
「今更B-17の作例見て面白いのかと言われるとかなり微妙だよなあ」
「えー」
「こういう巨人機を気軽に作ろうと思ったら1/144でも大きすぎて1/200が良いと思うが、作例は72とか48で、全く別世界の関係ない話になっている」
「それで?」
「ほとんど、ちゃんと読んでない」
「えー」
「ちらっと見た範囲だと山本画報の欄外の会話が面白かった」
「じゃあさ。結局君の興味を惹けない最大の要因はなんだい?」
「自分のスタンスは、要するに自分の手の中で形が変わることが面白いのであって、他人が作った模型はどんなに上手くてもさほど意味は無い。まして、美しく写真を撮ろうという気持ちはそもそも無い」
「写真趣味はそもそも無いわけだね」
「写真の価値は、【こんな模型作りました】という記録だけで。それ以上はない。基本的に写真は作品ではなくメモ」
「ふーん、それで?」
「うん。だからね。たとえば、アマチュアの作品展を見るのは面白いと思う。立場は同じだからね。大きい模型があればよく作ったと思う。でも、プロはどうかな。立場が違う」
「違うとどうなるの?」
「それこそ、作品の大きさから工作法まで何もかも違うので正直参考になることも少ないし、共感できる箇所もあまりない」
「あまり興味が持てないわけだね」
「それに値段の問題もある」
「というと?」
「今日買ったHasegawa 1/72 F-8Eクルセイダーは770円だった。でもこの雑紙を買うと千円以上」
「つまり、毎号雑紙を買わなければ既に隼も鍾馗も疾風も手に入れているわけだね」
「そうだな」
「じゃあ君の結論は、次号からもう買わなくて良い?」
「いや、まあヤマトの話が出てくることもあるし、経済的に買えるうちは買おうかなと。一応飛行機以外が特集される可能性も無いし」
「次号も買うと」
「まあ、なんの興味も無いガンプラばかりの雑紙買うよりは金の使い方としてマシかな」
「なんの興味も無い艦これやガルパンの話題が入る可能性も無い模型雑誌は、飛行機雑紙のSAぐらいってことだね」
「そうだな」
「確かに、他の雑紙よりも金の使い方としてはマシだね」
オマケ §
「じゃあさ。ズバリ今欲しい爆撃機ってなに?」
「強いて一つならB-25」
「サブタイプは?」
「B型」
「カラーリングは?」
「ドーリットル隊」
「ドーリットルB-25Bのキットなんてあるの?」
「国産ではほとんど無いようだ。確認しているのはアカデミーの1/48キットだけ」
「でも、かなり大きいよ。じゃあ、君はどうする?」
「タミヤの空母ホーネットを買うさ。ドーリットル隊のB-25が1/700で付いている」
「そりゃ小さいね」