2016年11月19日
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2016/11/12入院の顛末

Written By: 川俣 晶連絡先

「闘病記は、あまり詳細に書くと、たとえ日常生活に不自由はない状況でも健康に不安があるように受け止める人が出る可能性があるので書くのは止めていたのだ」

「でも、一週間もサイトの更新が止まるとさすがに経緯は説明する必要があるわけだね」

「その通りだ」

通院 §

 2016/11/12に通院の予約が入っていたので、本郷の日医大病院に行く。血液と採尿の検査の都合で朝食は抜いて水のペットボトル(500mlぐらい)を1本買って飲みながら行く。

待合室 §

 待合室は暑かった。

 採尿を行い、それから採血を待つ。採血の待ち時間20分というのは初めて見た気がする。

 採血後、診察待ちに。

 ここで持っていた日経サイエンスのバックナンバーを読む。量子コンピュータの特集など。特におかしいところはない。

 かなり読んで疲れも感じたので、日経サイエンスを鞄に戻す。

 待ち時間が長くしかも暑いので水は空になっている。

 それからしばらくして吐き気を感じる。水さえ飲めばそれほど酷くならない気がしたがもう無い。(朝食を抜いていなければ平気だったと思う)

 看護士に吐き気を告げると、椅子に座って待つように言われる。

 座ると気持ち悪いのでそのまま上半身を丸めるような姿勢になった。

 少しだけ楽になった。

 そのあと、意識が無い。

 気がつくと、多くの人が集まって自分をストレッチャーに上げている。

最初の診断 §

 そのあと検査にまわされて、心臓の動脈に問題があることが分かる。この時点で3本のうち2本は狭くなっていて、1本は完全に詰まっていると言われるが実際にはそうではなかったようだ。

 この時点で緊急に治療を要すると判断され、集中治療室に入れられる。

集中治療室 §

 集中治療室では、ベッドの縁に腰を掛けることすら許されない完全なベッド上の生活が要求された。移動は車いす。当初は食事もなく点滴のみ。点滴を行うと当然小便が近くなるがそれは看護士を呼んで尿瓶を使ってベッド上で行う必要があった。点滴やいろいろなケーブが繋がっているので、ベッドから移動することは事実上不可能。大便もベッド上でやる必要があるのだが、出すものがないので結局ベッド上の大便は経験しなかった。

 しかし、追加の検査が続くにつれて、それほどの緊急性は無いことが分かってきたのか、一般病棟に移動。

一般病棟 §

 一般病棟に移動したものの依然として24時間点滴は続き、移動に車いすが要求された。しかし、徐々に点滴は飲み薬に変更され、同じフロアに限って車いすの利用も免除された。最終的に病院内の長距離移動も車いすの利用は免除されるようになった。

 検査が続いた結果、【病気とは断言できないが確認したい問題】がいくつか発見されていった。

方針 §

 ステント治療を行うことが決まったが、狭くなった心臓の動脈は複数ある。どれを治療すれば効果的かを判定するためにPETを行う必要が出てきたが、これは外来でなければ予約できないという。

 そのため、一時退院という選択肢が浮上した。

 他の数値等も問題なく、点滴も行わずに病院内を歩き回って移動することにも問題ないので、既に決まっている検査を実行した後で退院と決まった。

 もちろん、まだ治療は行われていないので、心臓に無理な負担は掛けられない。過激な運動はNGだが、散歩は休みながら行えば可能と言われている。

 また、それほど遠くない未来(おそらく1~2ヶ月ぐらい先)に再入院してステント治療を行う必要がある。

退院 §

 必要な検査の予約は2016/11/17(木曜日)には全て終わり、2016/11/18(金曜日)に退院と決まった。午前か午後かの混乱はあったものの、午前11時頃に退院。荷物を抱えて帰宅。

 白山の駅では改札を通るときに既に電車が来ていたが、無理にその電車に乗るために急がずに次の電車を待った。

 神保町で来た電車が新宿止まり。新宿から乗った電車が笹塚どまりで、神保町から2回も乗り換えを要求されて焦ったものの帰宅。

 新宿駅で水だと思って自販機で買ったものがポカリスエットのion waterだと気づいて大焦り。

多忙 §

 帰ったら帰ったで多忙。各種手続き。もらった資料の整理。一週間も空けていたから、たまった用事各種。(←今ここ)

 外来で行うPET、3D-CTA、MRIの検査予定も既に入っていて、その日が来たらそれぞれの場所に行かねばならない。

見通し §

 心臓の動脈にコレステロールが溜まった主要な原因は分かっているので、ステント治療が完了すれば同じようなことにはならないと思われます。

 その他の問題は、まだ検査段階で病気が確定しているわけではないので【もし問題が確定すれば】何らかの治療を行う可能性があります。とはいえ、どう転んでも、当面死ぬような状況ではありません。

感想 §

「何か思ったことはあるかい?」

「集中治療室のテレビはEPGも使えるごく普通のパナソニックのテレビだった。視聴制限もない。最初は時計代わりにテレビを使ったぐらいだ。番組表を出すと時刻も分かった」

「じゃあ一般病棟のは?」

「テレビカードを買って見る病院専用テレビ。EPGも何もない。リモコンに四色のボタンもない」

「かなり見劣りするのだね」

「でもね。リモコンで角度を変えられる機能があってね。それは集中治療室のテレビにはない。一般病棟のテレビにだけあった」

「集中治療室のテレビは向きが変えられないの?」

「アームで固定されているから看護士さんに頼んで向きを調整してもらうことはできる」

「手動可変なのか」

「手が届けば自分で変えても良い」

「横着しないで自分で歩いて変えろよ」

「いや。集中治療室はベッドから降りられないのだ。ベッドの縁に座ることすら禁止」

「歩ける元気のある患者はどうするんだよ」

「そういう患者はすぐ一般病棟送りだ」

「他に何か思ったことは?」

「頭部MRIをやったときだ。縦格子の白いプラの仮面を付けられた」

「それで?」

「気分はスケバン刑事2」

「少女鉄仮面伝説か!」

「ゆるいとおせや」

「おまえは、親爺プラ仮面伝説になれ」

「無理」

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