「なぜこれを見ようと思ったの?」
「実は見ようと思っていない」
「どういうことだよ」
「今日はTOHOシネマズが映画割り引きなので、何か見ようと思った。しかし、そういう事情だから見たい映画は複数あったし、そもそも他の映画が見たくないわけではなかった」
「それで?」
「だから、ぶらっと行って時間の合った映画を見ようと思った」
「事前にドクター・ストレンジに間に合いそうって分からなかったの?」
「いや、事前に見た時は本能寺ホテルが時間ピッタリかなと思ったのだよ。でも、思ったよりも少し早く到着したので、開始時間が少し早かったドクター・ストレンジになった。字幕の2D版だ」
「じゃあ、待ち時間がほぼ無いのか」
「そうそう。凄く快適だったぞ」
「内容は面白かった?」
「期待の3倍ぐらい面白かった。満足した」
「中身がトンデモでもいいの?」
「気にはなるけど、面白いからまあいいや」
「どこが良かった?」
「医者の挫折をきちんと描いたところだな」
「もうちょっと分かりやすく言うと?」
「仮面ライダーエグゼイドに期待したが無かった医療ドラマがここにはあった」
「他には?」
「ソー登場」
「そーですか」
「ソー派なので」
「これもマーベルだからね」
「マーベルの映画は最近当たり外れが極端だが、今回のドクター・ストレンジは当たりだった。良かった良かった」
オマケ §
「それでだな。始まってすぐフードの人物がまるで魔法先生ネギま!みたいだと思ったら、その後もネギま!っぽい展開が多くて参ったぞ。年齢不詳の美女の師匠、異次元の修行場、肉体を離れたバトル、闇の力を取り込む師匠や主人公、時間が止まった理想郷等々。ロンドンや魔法使いは言うに及ばず」
「どこを見てたのだ」
「極めつけは、ネギま!の続編UQ Holderみたいな展開。不死性のネタを暴く展開であるとか、時間の無限ループとか」
「ひぃ~」
「きっとネギま!/UQをハリウッドで実写化するとこうなるのだろうな、と思った」
「それだけ?」
「いや、折りたたまれていく街並みの映像などの映像的にはインセプションという映画の表現の後継者かな、という気もした」
「そこはまた別なのだね」