「新刊とも言えないミニ本の新刊が出た」
「へー」
「君は蒸気機関車を炭水車に注目して見たことはあるか?」
「は?」
「おいらはずっと無かった。しかし、レイル92という本で、D51 200テンダーの謎という記事を見てから変わった。テンダーを訪ねて近隣の保存D51を巡ったよ」
「巡った記録が本にまとまったわけだね」
「だが、【おいらはテンダーに目覚めた】で済まされる話ではなかった」
「なんで?」
「もうちょっと勉強しないといかんなと思ってAmazonの本のカテゴリから【炭水車】を検索してみた」
「それで?」
「ヒットは三件」
「三件あれば良い数字じゃないか」
「先頭は自分のこの本」
「は?」
「残りはもう売っていない図面の資料本」
「えー」
「今度はテンダーで検索して見た。今度はいっぱい引っかかった。でも蒸気機関車のテンダーの本は2冊きり」
「2冊もあるなら文句を言うなよ」
「1冊目は上記の自分が出した本。2冊目は上記のD51 200テンダーの謎が載ったレイル92」
「……」
「炭水車/テンダー趣味はまだ始まったばかりだが、いきなりハシゴを外された気分だ」
「もともと君は、成田の交通公園にあるD51のテンダーから銘板が無くなっているから、それのナンバーが分かれば十分だったわけだね」