「宇宙戦艦ヤマトにはいつも音楽的な冒険が感じられた」
「そうだね」
「それはサントラのみならずディスコアレンジやラプソディ三部作などにもあった」
「それで?」
「実は、ハートビートという映画を見て【これぞ音楽の冒険】と思ったが、それを踏まえて考えると今の宇宙戦艦ヤマトはあまり冒険していないという気がしてきた」
「境界線はどこだろう?」
「復活篇もSBヤマトも冒険があった。やはりヤマト2199から冒険的な側面が弱まった気がする」
「ふむふむ。ヤマト2199に冒険はない?」
「全くないというわけではないが、常に目立たない場所に押し込まれている気がする」
「いつの間にか見えないFight for Libertyとか?」
「それもそうだし、彬良さんのオリジナル曲のぶんちゃかヤマト以外とかな」
「うーむ」
「本当は、年配ファンが顔を真っ赤にして抗議に来るぐらいの音楽をやってこそのヤマト」
「本当に抗議が来たらどうするんだよ」
「抗議抗議。たまには優しい言葉を聞けないのかね、スターシャ……と言って交わせば良い」
「無理だろ、それ」
「じゃ、音楽差し替えたDC版をあとから作る」
「復活篇方式だね」
オマケ §
「で、その映画ハートビートのどこでヤマトの件を思い出したんだよ」
「始まってすぐストリートのバイオリンで弾き始めたのはシェラザードのアレンジ版だったのでね」
「シェへラザードか」
オマケ2199 §
「シェへラザード好きだった君が、イスカンダルの宇宙船の名前を見た君の感想は? 喜んだかい?」
「シェラザード好きだったオレと、宇宙戦艦ヤマトが好きだったオレがタッグを組んで不快感を表明した。ぜんぜん印象が違う! あんな名前を付けてセンスがない!」
「タッグじゃないだろ。おまえは一人だろ」