「愚かなことに、金を払ってロボットアニメを劇場で見てしまい、心は空しさで一杯だ」
「それで?」
「ズォーダー気分に浸ったよ」
「どんな風に?」
「空しい。実に空しい。陳腐でつまらない人型っぽいメカに金を払う行為に何の意味があったのだ。そんな映像を数十年にも渡って見せられる苦痛に報いるどんな意味が人の生涯にある。やはり脱人型が必要だ。この宇宙から根こそぎロボットモドキと擬人化を取り除く大いなる脱人型が。そうは思わんか、テレサ」
「テレサに同意を求めるな」
「そうだな。テレサに求めるのはヌードだ」
「それも違う」
空しさテレサ編 §
「空しい。実に空しい。陳腐でつまらない人型っぽいメカに殺される彼らの命に何の意味があったのだ。そんな映像を数十年にも渡って見せられる苦痛に報いるどんな意味が人の生涯にある。やはり脱人型が必要だ。この宇宙から根こそぎロボットモドキと擬人化を取り除く大いなる脱人型が。そうは思わんか、テレサ」
「私の裸が目当てで集まった禿げたおっさんの集団などいくら死んでもしりませんが、脱人型は、私の裸よりガ○ダムに目の色を変える男どもを殲滅しない限りは無理でしょう」
オマケ §
「君が21世紀のヤマトに期待したことは何?」
「時代に風穴を開けて欲しい」
「実際は?」
「穴を開けるどころか、時代に取り込まれちゃったよ」
「今や、ヤマトもロボットの母艦の一つに成り下がってしまったわけだね」
「萌えキャラ軍団にも占拠されてるしな」
「分かった。つまり、今ここで悪の大帝ズォーダー気分に浸って【踏みつぶせ】と言いたくなるわけだね?」
「時代に踏みつぶされたのはおいらの方だ」
オマケ2 §
「で、なんでヤマトがロボットの母艦になるといけないわけ?」
「昔、20世紀最後の宇宙戦艦アニメを標榜しながら実際にはただのロボットアニメというのがあってね。いかに宇宙戦艦を主張しようと、ロボットが乗ったらいかんよ、と言ってしまった以上ヤマトも例外にならん。宇宙戦艦ものとは認められん」
「えー」
「まあ、それ以前に【あれだけ航空隊を乗せていて戦艦か】【Space Cruiserで戦艦か】という突っ込みはあり得るけどな」
「お約束」