「アンドロメダ素晴らしい教徒ではないから、冷めた視線で感想を語ろう」
「ふむふむ。それに意味があるの?」
「あった」
「分かった」
「じゃあ箇条書きにでもして要点を」
- 単三三本を買わないと組み立て開始出来ない。(LED音源ユニットのテストから始まるから)
- 割と出来上がりは玩具っぽい
- 非常に入りにくいパーツがいくつかある
- 固定した方が良いため、接着剤の出番があった
- アンダーゲートのパーツが多く、ゲート処理を丁寧に行わないと隙間が盛大にできる
- 真上から見ると補助エンジンの光が漏れる (パーツの隙間から)
- 遮光のための黒いシールがあるが、これを貼るとパーツの合わせ目がその分だけずれて組みにくくなる場合がある (シール分の遊びがない)
- 甲板などの色分けに関しては少し疑問がある
- (主砲の1,2番砲塔は色分けされているが3,4番砲塔は色分けされていない。これはアニメに登場するアンドロメダ通りらしいが、見栄えが単調)
- 2番目のボタン(波動砲発射)が電源オン直後に動作しない。波動エンジン音の後なら機能する
- コスモタイガー4機が小さすぎて塗れる気がしない
- デカールは数が多く、少しうるさい
- 未使用パーツがあって、電飾音声ギミック無しの廉価版が出ることが容易に予想できる
- 翼を外せば完成品は箱に入る
「で、全般的な感想は?」
「これは上級者向けのキットだね。価格帯から1/1000ドメラーズや1/500ヤマトに近い商品を想像するが、実際の中身は5000円クラスではないかな。電飾音声ユニットで価格を押し上げているだけで、模型本体の価値はかなり落ちる。PGガンダムの水準を連想するかもしれないが、中身はMGスーパーガンダムぐらいじゃないかな」
「分かりにくいよ」
「その割に、出来が玩具っぽい。音と光が売りとか。そんな玩具みたいな機能は取りあえずどうでもいい。色もあまり良くない。文字も多すぎ」
「そんなに?」
「汚しを入れたらあまりにも良い感じになったことにビックリしたよ。形状は悪くない。が、色の種類と色分けは作る人が考えた方がいいな」
「改造はしないの?」
「予定はあったが予想以上に組み立てに手間を食ったのでもうこれでオシマイ」
「お勧め?」
「ビギナーが最初に作る一つにはややハードル高い。超ベテランにはおそらく中途半端な色分けと中途半端な電気機構が邪魔。玩具と割り切るには音と光が発進と波動砲発射しかない」
「難しいね」
「アンドロメダ素晴らしい教の人たちが大挙して買うからそれでも良いのだろう。人気商品らしいぞ」
「確かにみんな作ってる」
「けど、ネットで完成品を見るのは普段から模型作ってる人ばかり」
「それ以外の人の完成作例はもうちょっと時間が掛かりそう?」