「面白かった?」
「うん」
「どこが見どころ?」
「本来ライダーと戦隊を共演させるのは難しい。なぜかと言えば単体ヒーローのライダーと集団ヒーローの戦隊を共演させると、集団ヒーローは印象が分散して印象の強さで負けてしまうからだ」
「ふむふむ」
「全戦隊と全ライダーが戦うような集団ものにしてしまうと、この問題は解決できるが、既に切ってしまったカードだ」
「ではこの映画は?」
「ジュウオウジャーは事実上ジュウオウタイガー(アム)だけ。キュウレンジャーは事実上ヘビツカイシルバーだけ。思い切りよくキャラクターを絞り込んでいて話が非常に整理されていた。整理されているからキャラの魅力が引き立って良かった」
「たった一人で戦うジュウオウタイガーの痛々しさも伝わるわけだね」
「ヘビツカイシルバーにフォーカスすることで感情が高ぶる話にもなっている」
「なるほど」
「他に医者のトラウマと意地の話も良かった。話がシンプルでこの映画の中だけで閉じているから分かりやすい。入って行けた」
「そういう重い話はともかく、小ネタで良かったのはどんなところ?」
- モモレンジャー対モモタロス (モモタロス完敗)
- バリブルーン登場
- 仮面戦隊ゴライダーの必殺技が完全にゴレンジャーハリケーン(ストームではない)
- 腕からスパークを出すストロンガー
- 奇声を上げる旧アマゾン
「問題は無かった?」
「時々、どっちが敵か分からなくなった瞬間はあるな。敵も味方も似たようなデザインなので」
「それじゃダメじゃん」
オマケ §
「しかし、キュウレンジャーはライダーと共演させても問題ないレベルの戦隊の一つだなあ、と思った。やはりキュウレンジャーは破格だよ」
「共演させると問題ある戦隊もある?」
「共演するときに少し背伸びしている戦隊とかな」