名前: めとろん
本文:
トーノ様 こんばんは。
むらかわみちお氏のヤマト2199コミカライズですが、先日Twitterで「公式から削除された部分」を拝見してしまいました。
ネット上の「妄想の世界」では散々可能性の一つとして謳われてきた事ですが、いざ「画として」目の当たりにしてしまうと、「森雪=クローン説」を受け入れるのは些か困難だったのが偽りない心境です。
もちろん、ヤマト1974から43年経ち、「100通りのヤマト」(by出渕監督)があるのも承知しておりますが、さすがに森雪のこの「重い問題」を漫画の2、3ページで括ってしまうのは如何なものかと...
ましてや、古代がサラッと慰めて済む様な問題でもないと思います。
これでは、「然るべき筋」から差し止めの圧力が掛かるのも無理はないのかもしれません。
トーノ様は本件に関してどの様にお考えでしょうか。
「自分はそれを見ていないが、単なるファン創作ならそれ以上に酷い設定をいくらでも考えているからな。自分に関しては、その程度でオタオタしてどうする、という気もする」
「では作品解釈の整合性としてはどうだい?」
「それは前提によって変化する」
「ほほう。その意味は?」
「ヤマト1974を前提に考えるなら、森雪は完全に地球の女性だろうと思う。母親の心配ぶりは肉親であること証拠だろうと思うし、そもそも初めてイスカンダル人が地球圏に来た時点で既に森雪は大きくなっているわけで、クローンなど作る時間的余地は無い」
「ヤマト1977を前提すると?」
「やはり時間的な制約からクローン人間は考えにくい。たとえ1年で成人しても無理」
「ヤマト2199を前提にすると?」
「知らん。クローン解釈が入る余地はあるだろう。詳細はスタッフに聞いてくれ」
「なぜスタッフに丸投げする?」
「スタッフが考えた設定が正解になるからだ。何が正解になるかは恣意的に決定されるものであって、何ら外野が推定しうる論理的な必然は無いよ」
「それを言ったらヤマト1974だってスタッフが考えた正解がどこかにあるのかもしれないよ」
「確かにそうだ。無理のある設定をどんどん追加すればそれは整合する。でも、それはたぶん無いだろう」
「なぜ無いと思うの?」
「手間の割に効能が薄い。話がつまらなくなる」
「ってことはさ。それを掲載できなかったということは、2199スタッフの総意としての設定ではないと推定できないかい?」
「そうかもしれないし、そうではないのかもしれない。詳細は部外者には分からない」
オマケ §
「じゃあ君個人の感想として森雪クローン説はありだと思う?」
「ごくシンプルに無い。非常に広範囲に不整合が起きてしまうから早期に却下されたアイデアだ。むしろ、そんな古い話が蒸し返されていることに驚く」
「それは、不整合が起きにくいヤマト2199が出現したからではないの?」
「そうとも言えるし、違うとも言える」
「なぜそんな微妙な言い方になるの?」
「ヤマト2199には深読みするような深い話はそれほどないのだが、語られざる裏設定はいくらでもあるってことだ」
「うーん、微妙だ」