「なぜ見たの?」
「さあ。分からない」
「分からないって……」
「リストに入れた理由が分からない映画などいくらでもあるぜ」
「じゃあ、面白かった?」
「面白かったぞ!」
「感想は?」
「シン・ゴジラと同じぐらいのインチキ鉄道映画だがね。シン・ゴジラとは比較にならない面白さなのがナニだと思ったよ」
「えー」
「シン・ゴジラのインチキ鉄道描写は、そこでインチキ鉄道を出す理由が希薄なので、ハテナが先に立つ。でも、スノーピアサーの場合、この映画を成立させるにはインチキ鉄道が必要だと言う必然性が感じられるので、映画面白いからインチキな設定だけどまあいいか、と思える」
「つまり、列車爆弾に興奮して喜んでいる日本映画界は世界の水準に取り残されていてやばいぜ……ってことか?」
「さあ。そう言い切るほどたくさんの映画は見ていない。今はネットレンタル中心にせいぜい年間200本ぐらいのペースでいろいろ見ているだけだ」
オマケ §
「機関車で子供が労働しているところは、銀河鉄道999で鉄郎がネジにされそうになったところを思い出した。あと、列車にサウナ車両があるのは銭湯車が存在するがってん太助のウルトラひかりを思い出した。でも、これは韓国人監督の映画」
「日本人監督の手でそういうものが作られているわけではないわけだね」