「また古い話題行くぞ」
「それにプロならケータイだろうとバイクだろうと何でも描ける必要があるけど、おいらに八方美人は無理。ロボットとか描きたくないもん。無理に描いてもかっこわるくしか描けない」
「なぜかっこわるくしか描けないの? 下手だから?」
「ロボとはかっこわるいものだという信念があるから」
「信念を貫き通して結果として格好悪く描くのだね」
「まあ、格好良くしようと思ってロボを描いたことは無いとも言うがな」
「ぎゃふん」
「アニメに巨大ロボは無い方がいい」
「それじゃさ」
「なんだい?」
「違う。断じて違う! アニメはロボなのだ。ロボットアニメで産まれた命はロボットアニメを繰り返して生きていくものなのだ。それがアニメの真理だ。アニメの愛だ。おまえは間違っている。それはアニメの伝統を消してしまうものだ。俺達はロボを作り続ける。断固としてロボを作り続ける。ガンダム万歳!……って反論されたらどうする?」
「おいら、ロボ無くても魔女っ子か魔法少女がいればアニメはそれでいいや」
「ぎゃふん」
「シャランラー」
「それで最高の魔法少女って誰だと思う? マミ? ペルシャ? それともサリーちゃん?」
「ちちち。森雪だぜ」
「まさか。魔法を使うシーンなど無いぞ」
「よく思い出せ」
- いきなり居場所がワープする
- 複数の職場で同時に勤務
- さしたる理由も無く生き返る
- 恐ろしい場所と知ってなおアルファ星に願いをかける。アルファ星の呪術性を知っている証拠だ
「まさか」
「魔法以外に理由を想定できるか?」
「ぎゃふん」
オマケ §
「まあ、格好良くしようと思ってロボを描いたことは無いとも言うがな」
「あえて訊く。格好悪くしようと思ってロボを描いたことはあるのだね?」
「うん」
「ボスボロッ殿って嫌いじゃ無いから、喋るギャグロボなら描くぞ」
「えー」
「子どもの頃に、バッカボロンとボレースボロンって鉛筆の手描きのマンガを造ってたぞ」
「なにそれ」
「だから、レッドバロンとマッハバロンなんだよ」
「ひ~」
オマケ2 §
「そういえば、子どもの頃、ヤマトのキャラを誰でも描ける、なんてことは無かった」
「なぜ?」
「古代とか島はあまり描こうと思わなかったな」
「じゃあ誰を描いたの? 沖田? 真田?」
「いや、佐渡先生。なぜか佐渡先生だけ練習した記憶があって、そこそこ似た絵が描けた記憶がある。もう描けないけど」
「ひ~」
オマケIII §
「ボスボロッ殿って嫌いじゃ無いから、喋るギャグロボなら描くぞ」
「アニメで言うと何がそれにあたる?」
「アナライザー」
SPACE BATTLESHIPオマケ §
「アナライザー何か言って見ろ」
「フトンガフットビマシタ」
「それ笑えないよ」
「イイエ、コレハぎゃぐデハアリマセン。サッキノわーぷデ船体ガユレタトキ、寝台カラ布団ガ飛ビ出シマシタ」
「まさか、森雪とのワープセックスに夢中で俺は気がつかなかったのか?」
「布団ガ無クナッテヨク見エマシタ」
「そういうときは見ないのが礼儀だぞ」
「分カッテイマス。シカシ、家族モ同然デスカラ見マシタ」
「しまった。スカートめくりが封印されてもアナライザーには布団めくりがあったのか」