「ヤマト2202を最初に見た時の違和感は多いが、ピンクキャデラックも違和感があった。かなり唐突感があった」
「それで?」
「でもね1つ分かった」
「何が分かったの?」
「大ヤマト零号Vol.3の工作兵艦ロックンロールというのは、大量のティムを搭載した工作兵艦ではあるが、デザイン的にはピンクのオープントップのアメ車がベースだろう」
「えー」
「そう。ピンクの車に乗ってティム達はマミーからお出かけするのだ」
「つまりなんだよ」
「ヤマト2202のピンクキャデラックの元ネタは、大ヤマト零号の工作兵艦ロックンロールではないだろうか」
「何と言うことだ」
「そうすると、車の上で突然叫び出す意味不明の行動も意味が分かる」
「森雪が突然【古代進は地球を救ったぞとかなんとか】と叫ぶわけだね」
「そう。それはつまり、ティム達の【バキバキバーキ】に対応する」
「それが結論?」
「いや、本題はこれから」
「本題って何だよ」
ロックンロールの謎 §
「ティム艦隊最大の謎は、ロックンロールというネーミングだった。他のティム達はコマンドティム等の分かりやすい名前だが、ロックンロールだけ唐突。でも分かった。馬鹿でかいアメ車が横行する昔のアメリカのイメージなんだ。とすれば、ロックンロールはスパッと収まる。更にはティム達が踊っているという要素もスパッと収まる」
「つまり、大ヤマト零号Vol.3のティム艦隊の異様なノリは、ハイスクールの子供達が派手で巨大なアメ車に乗ってロックのリズムで踊っている世界?」
「そんなものだろう」
「では、彼らに援助にするマホロバとは何だ? 母親か?」
「母親はマミーだとすると、学校の女教師ぐらいのポジションかもしれないね」
「それも、担任ではなく、短期間だけ来る特別講師的な年上女性かな」