「松本コミック版新宇宙戦艦ヤマトは明らかに設定がおかしい。同じ名前を継承しつつ千年を過ごすとか、それはあり得ない」
「そうだね。そこが白ける一因だったね」
「でもね。YAMATO2520と大ヤマト零号は立ち位置が似ているということから、1つアイデアを思い付いた」
「それはなんだい?」
「まず新宇宙戦艦ヤマトとはYAMATO2520の対抗企画として存在したもの、という前提を置く」
「そうするとどうなるんだ?」
「YAMATO2520には、古代進抜きでヤマトと言えるのか、という批判が付いて回る」
「だからどうだというのだ」
「YAMATO2520の弱点を補強した新企画を作るためには、古代進を登場させねばならない。しかし、若者の古代進を再登場させる余地はない。2520年より未来を設定しなければならないからだ」
「だから3199年なんだね?」
「必然的に、【同じ名前を継承した子孫】という設定に辿り着く」
「なるほど。しかし、復活篇のアプローチは違ったね?」
「そうだ。若者の古代進を再登場させる余地はないので、中年パパの古代進を登場させた。一応それで丸く収まった」
「松本コミック版新宇宙戦艦ヤマトは丸く収まらなかったのだね」
「さすがに無理が多かった」
「で、無理はどうなったんだ?」
「やはり古代抜きのヤマトが大ヤマト零号としてそこにあるわけだ」