「コスモウォーリアー零のラストは、撃てるかどうか分からないセントエルモ砲を撃とうとするゼロが、全員降りろと言っているのに誰も降りないという展開だが、これもヤマト2199の元ネタ的なものの一つだろうなあ」
「なるほど」
「でも、どっちが上手いかと言えばコスモウォーリアー零の方がずっと上手い。精神的に参って限界のゼロと、激しい闘志で自ら命令を拒否して残る乗組員達。そこに甘えは無い」
「なぜか指揮官の気持が分かって残ってしまう乗組員とは違うわけだね」
「そう。コスモウォーリアー零の場合、残るのには残るだけの理由がきちんと個々人にある。だからこそ、そこには激しいぶつかり合いがある。馴れ合いは無い。残ってあげるから喜んでくれ、というベタベタした雰囲気はない」
「なるほど」
「だからこそ、命令を拒否されてゼロは正気に戻れるわけだ。ベタベタした【俺達はあんたの気持ちを分かっているから従ってあげる。だから喜べ】式の押しつけがましさはない」
「じゃあ、コスモウォーリアー零は最高?」
「ラストは他のシーンにダメダメなのが多いので微妙……」
「ダメじゃん」
オマケ §
「たとえばどのへんがダメダメ?」
「敵の集中攻撃を受けて崩壊寸前まで壊れた火龍だというのに、敵を倒した瞬間何事も無かったかのように航海して去って行くとか……」
「ダメじゃん」
「他にもいろいろ、繋がっていない描写が多くてな。あらすじそものが非常に追いにくい」