「今回新たなる旅立ち DELUXE MOOKを見て分かったこともある」
「それはなんだい?」
「新たなる旅立ちと永遠にとIIIの関係だ」
「IIIはあまり関係ないような」
「そうじゃなかった」
「どういうことだい?」
「本来の西崎構想は、【新たなる旅立ち】→【III】であった。だからデスラーの物語が継続しているように、ストーリーに連続性がある。雰囲気もわりと似ている」
「永遠にはデスラーいないしストーリーに連続性はないね。敵が同じというだけ」
「しかも、どう見ても同じ敵には見えない」
「確かに」
「実は、【新たなる旅立ち】の暗黒と【永遠に】の暗黒より、【新たなる旅立ち】の暗黒とボラーの方が雰囲気が近い」
「うーむ」
「だから、本来の西崎構想では【新たなる旅立ち】→【III】だったが、松本構想の【永遠に】を途中でやることになって【III】はそのあとのテレビシリーズに後退したようだ」
「つまり、なんだい?」
「【新たなる旅立ち】の暗黒はもともとソ連的な敵だった」
「デーダーの名前がガルバスだったりする感じだね」
「そうすると、実は【永遠に】の暗黒はどこもソ連っぽくない。むしろボラーの方がソ連っぽい」
「そっちの方が連続性を感じられるわけだね」
「そう。古代守やサーシャの登場でつい【新たなる旅立ち】→【永遠に】という流れを意識してしまうが、実は新たなる旅立ちの古代守やサーシャはどうでもいい存在なので意識しなくても良かった」
「せめて古代守が水雷艇に乗っていれば……」