「見始めてすぐ、これは当たりを引いたかな、と思ったら当たりだった」
「面白かった?」
「最近のライダー映画としては、凄くいい。面白かったよ」
「一言で言うとどんな映画?」
「アマゾンは何を食ったのか。多分ミノタウロスの皿を食った」
「なんだそりゃ。じゃあ、どこが良かった?」
「実は中盤まで落とし所が全く見えなかった。しかし、最後の最後まで人間の映画として完結したのは良かった。日本ではそうじゃない映画も多いので、そこは評価したい」
オマケ §
「というわけでラストシーンの解釈であるが。主人公は本当に生きていたのか」
「君はどう解釈したんだい?」
「繰り返し複数人の前に存在しない人間が見える演出が繰り返されていることから考えて、最後の主人公も実は実在していないような気がする」
「理由は?」
「明らかに死のうとしていた描写があったこと、死ぬに値する行為をしていたこと、バイクの爆音で走り去ったのに誰もその音に気付いた描写がないことなどから考えた」
「じゃあさ。それは正しいの?」
「さあ。アマゾンズは他に見てないから作品固有のお約束があるかも知れないし、確実ではないよ」
「実際には生死不明?」
「そうだろうね。でも死んでいてもいいと思うよ」
「どうして?」
「アマゾンは死に絶えてはいないからだ。続編は作れる」