「宇宙戦艦ヤマトは一隻という論があり得ることに気付いた」
「それはなんだい?」
「宇宙戦艦ヤマトは一隻だから意味がある。2隻以上あってはならない」
「それはどうして?」
「価値観の象徴だからだよ」
「では、ヤマトが2隻以上あると何が問題なの?」
「価値観が割れて内紛が起きる」
「ヤマト2520はいいの?」
「あれは一度に存在するヤマトは1隻のみという縛りがあるからぎりぎりオッケー」
「復活篇の波動実験艦ムサシはいいの?」
「あれは同型艦ではないからね。似ているだけで別の任務に従事している全く別のフネなので、あれはヤマトが2隻あるわけではない」
「ヤマトの象徴性をムサシは代替できないわけだね」
「だからぎりぎりのところで踏みとどまっていると思うよ」
「じゃあ何が問題なんだい?」
「実は、今、ヤマトは一隻とは言いがたい状況だ」
「というと?」
「明らかに同じとは見なせないヤマトが複数併存しており、全てが我こそは本家という顔をしてそこに鎮座している」
「もはや、復活篇のヤマトとSBヤマトのヤマトとヤマト2199のヤマトと方舟のヤマトとヤマト2202のヤマトは同じとは言いがたいわけだね」
「そこで起こるのは、【私が信じるヤマトではないものをヤマトと称する僭称】問題だ」
「どの陣営も同じようなことを言いだしてしまうと待ち構えているのは無限に続く戦いだけだね」
「そう。どの陣営であろうとも、それが絶対的に正しい唯一のヤマトだという保証を持っていない。そんな保証があるならば、そもそもヤマトは割れない」
「そして、話はそこで終わらないわけだね?」
「そう。大ヤマト零号のヤマトと新宇宙戦艦ヤマトのヤマトも同じではない。全てのまほろばすら同じとは言いがたい」
「今、無数の俺解釈のハーロックが並立してパチハーロックの方がよりハーロックらしいと認識されてしまう状況と似ているね」
「そうだね。状況としては大差ない。俺ヤマトの解釈が無数のヤマトを生み。ヤマトの並立は無限に争いを生む」
「我々はどうすればいいの?」
「どれでもお好きなものをどうぞ」
- 祈り続けるのです (そうか、宇宙の愛か)
- 何もせんほうがええ
- 生意気なことを言っている奴等を全員殴りに行って、全員に逆襲されてフルボッコされる