「なるほど」
「どこがなるほどなんだ?」
「魔法先生ネギま!最終回を延々とやっていたのは確か。確かに魔法先生ネギま!最終回ではあるが、実は真の意図を各種カモフラージュ」
「カモ君登場?」
「それは意味が違うから。出てはいるけど」
「それで?」
「つまりUQ Holder初めて物語だったわけだ。実はあり得た魔法先生ネギま!最終回の延長線上に必然的にUQ Holderが出現するというわけだ。そういうストーリー構成になっている」
「ネギのクローンを作ろうとしたフェイトとネギの残した心残りを拾い上げたエヴァンジェリンの対立の必然性として組織としてのUQ Holderとフェイトとの対立が成立し、その当然の帰結としてネギの名前が出た瞬間にフェイトとエヴァンジェリンの共存が成立してしまうわけだね」
「明らかに魔法先生ネギま!と異質な世界観を持つUQ Holderの背景にはいろいろと曰くのある話があると思っていたが、これほど魔法先生ネギま!と直結しているとはね」
「結局どこが面白かった?」
「魔法先生ネギま!を読んでいたはずなのに、いつの間にかUQ Holderの要素が少しずつ侵食し、対決シーンでエヴァンジェリンを守るために見たことがあるような顔が出てきた時点で完全にUQ Holderの話にすり替わってしまった。そこが面白いよね」
「自分が見ていたはずのものが、その通りではなかったわけだね」
「こういう意外性は物語としては大切よ」