「これはなんだい?」
「Kindle形式の電子書籍の新刊だ」
「テーマはなんだい?」
「うん。N-BASICだ」
「N-BASIC? 大昔のあれかい?」
「そう。1979年のPC-8001に搭載されたN-BASIC。1990年の98DO+まで搭載され続けた」
「それでN-BASICをどうしたんだ?」
「実は1.0から1.8までのバージョンがある。同じ番号でも違う場合がある。そこでほとんどのバージョンを集めて差分を取ってみた」
「差分なんか取って意味があるの?」
「いろいろあったぞ。思いもよらないことがいろいろ分かった。凄い」
「どんなことが分かったの?」
「N-BASIC 1.0には一番右の文字が欠けるバグがあることが知られているが、このバグは1.1で解消したはずなのに解消ルーチンを含む1.0が存在することが分かった」
「存在しているのになぜバグが起きるの?」
「おっと、その先は読んでのお楽しみだ。理由は本文中に書いてある」
「えー」
オマケ §
「念のため、君がこの本のために集めたN-BASIC搭載機をリストしてくれ」
「いいとも」
- PC-8001 (1.0)
- PC-8001 (1.1)
- PC-8801 (1.2)
- PC-8001MKII (1.3)
- PC-8801MKII (1.4)
- PC-8801MKIISR (1.5)
- PC-8801MKIIMR (1.5)
- PC-8801MKIIMR (1.5)
- PC-8801MKIIFR (1.8)
- PC-98DP+ (1.8)
「1.6と1.7がないよ」
「残念ながらその2つは集まらなかった」
「それでいいの?」
「最初(1.0)と最後(1.8)があるから十分だ」
「MRが2つあるよ」
「2台あるんだ。1つは起動しないけどね」