「平山城址公園駅~日野中央図書館~豊田駅~南平駅の経路を歩いた」
「なぜそんなことを?」
「趣味だからさ」
「ぎゃふん」
「しかし、実りは多かった」
「何が良かった?」
「実は当初日野中央図書館は予定に入っていなかった。しかし、途中にあると分かって【野猿峠ハイキングコースのことが何か分かるかも知れない】と思ってコースに入れた」
「何か分かった?」
「地図は無かったけど、【多摩のあゆみ第一六六号 特集校外行楽地と多摩 行楽地としての七生村】という素晴らしい記事のコピーを得ることができた」
「何が素晴らしいの?」
「京王視点ではなく、現地の地域視点での平山城址公園や野猿峠ハイキングコースのことが分かったからさ」
「たとえば?」
「多摩動物公園開園当初、野猿峠ハイキングコースから柵越しに網を渡して中の人にものを売る商売をする人がいたとか」
「生々しい……」
「動物を盗んだり、結構マナーの悪い人がいたらしいぞ。その後で改善して行くが」
「なるほど」
「多摩動物公園開園当初、電車は来ていないからね。高幡不動駅からみんな歩いたらしいぞ」
「そうか……」
「あと野猿峠ハイキングコースの終点を確定できた」
「どこが終点なんだい?」
「北野が終点だとはっきり書いてある」
「北野なら御殿峠への方には行きそうも無いね」
「それから住宅地の中に現役の農業用水みたいな感じの側溝もあって、いろいろ楽しめたぞ」
豊田駅 §
「豊田駅は凄い」
「何が凄いの?」
「南から行くと改札が上に見える。ところが、北から行くと改札が下に見える」
「高低差が激しいのだね」
「そう。改札には入らなかったが、南口から北口に抜けて来た」