2019年07月02日
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大ヤマト零号・脚本:010 10doの正体は大戸天童?

Written By: トーノZERO連絡先

 マーク井上さんの件で改めて大ヤマト零号関係の情報を見ていてハッと気付いた。

 脚本:010 10doの正体は、当初0は松本零士の零に対応するのではないかと考えていたが、そういうことではなかったようだ。

 【010 10do】は【製作総指揮:大戸天童】が対応するのではないかと思えてきた。

 なぜかと言えば、010 10doは【アルファベットのオー】【十=とう】【10=テン】【do=どう】で、続けると【おーとてんどう=大戸天童】だからだ。

 だが、製作総指揮が脚本を兼任できるのだろうか。

http://d.hatena.ne.jp/snksnksnk/20120625/1340625138より 

大戸は、いわば一世風靡のプロデューサー的な存在で、彼らの劇の脚本を書いたり、おそらくはSEPIAの作詞などにも関わっていた人物だ。

筑紫哲也との対談集「若者たちの神々―筑紫哲也対論集〈3〉」で、はじめて大戸天童の存在を知ったんですがね。

まあこれがアヤシイアヤシイ。山師臭が凄くて、これは要チェック物件だと自分の中の「行く末を見守りたい人リスト」のトップグループに追加しました。

 ここで重要なことは【プロデューサ的存在が劇の脚本を書いている】という言及だ。

 つまり、【製作総指揮:大戸天童】が【脚本:010 10do】であってもおかしくない。

怪しい男【大戸天童】 §

 問題はその先だ。

 ネットを検索すると、大戸天童は怪しいという話がいくつも出てくる。

 上の引用もそうだ。

 次の問題は、そんなに怪しい人物にまともな脚本が書けるのか、ということだ。

 これは書けたのではないかと考える。

 理由は複数ある。

  • 現に大ヤマト零号の物語の出来は良い
  • 劇団の脚本は、下手をすると映画やアニメよりも優秀であることが求められる
  • 詐欺師とは説得力のある物語を構築する能力が高くないとそもそも成立しない

余談 §

 同じページに以下のようにずばり宇宙戦艦ヤマトに関する言及もあった。

一世風靡の遺産が尽きた頃に大戸は「ベンチャーソフト」というアニメとマンガの著作権管理会社を立ち上げた(2000年~2003年頃)。

著作権を押さえるのがビジネス的に如何にオイシイか、っていうことを一世風靡時代に学んだんだろうね。

松本零士御大を抱きこんで宇宙戦艦ヤマトの著作権ビジネスで一発当てようと画策したんだな。

宇宙戦艦ヤマト…これがまた某西崎プロデューサーといい、右翼色が強い人を引き寄せる物件で。

「ベンチャーソフト」関係もイロイロ裏事情が耳に入ってきてるがこのサイトの主旨と合わないので詳しくは書かない。

書かないが、まあすげえショッパイ事情があったと察してください。

 西崎陣営のグダグダさについてはあなたの知らない宇宙戦艦ヤマト著作権表記の真実: 70年代の知られざる泥沼 Kindle版で既に書いたが、松本陣営にも相当グダグダな要素があったようだ。

 どっちもどっちだ。

 ちなみに、ベンチャーソフトはやたら家賃の高いオフィスを構えていたという話もネットを検索すると出てくるが、それが事実ならなぜ松本側不利で和解したのか良く分かる。係争が長引くと自動的にベンチャーソフトは破綻してしまうのだ。不利でも商品が売れる状態に持ち込まねばたとえ裁判に勝ってもビジネスで負ける。

余談2 §

 大戸天童は和のテイストを好んだと言及しているサイトがあるが、大ヤマトとまほろばが合体する大ヤマト零号の物語はまさに大戸天童好みであった可能性がある。

 逆にいえば、大戸天童が自ら書いたとしてもおかしくないと考えられる。

 また、尺八を使いこなすマーク井上の【世界に通じる和のテイスト】は、大戸天童のセンスにジャストミートしたという可能性もある。

余談3 §

 【超時空戦艦まほろば】の企画は、架空戦記ブームに対応するものであって、特に大戸天童とは関係無いのではないかと思う。むしろ、【まほろば】が和のテイストを好む大戸天童を引き寄せたのではないかとも思える。

 とすれば、大ヤマト零号の物語において、物語の中核に【まほろば】が出てくる理由も良く分かる。

余談4 §

 この問題はストレートに解釈すると、ヤマト2199よりもヤマト2202よりも大戸天童の方が物語作りが上手かったという結論になってしまう。はたして、怪しげな人物がまっとうなプロのシナリオライターよりも上手く物語を書けるなどという可能性があるのだろうか。

 これは「ある」と考える。

 なぜなら人を騙すのが上手い怪しげな人物こそ、人間の理解、洞察が的確な人物であるはずだからだ。同時に相手を説得できる整合性のある物語を創作することも上手くなければならない。そのような人物が語るのは事実ではない。物語である。物語である以上創作しないと語れない。物語の創作スキルは下手をすればプロのシナリオライターより高いだろう。

 また、人間を説得するためには人間をより良く知らねばならない。ヤマト2199や2202よりも、余程人間らしい人間が描かれていると思えたとしても不思議ではないと考える。

オマケ §

 大ヤマト零号も面白い段階に入ってきた。

 ヤマト2202のファン間の抗争も修羅場だが、別の世界の別の修羅が見れるぜ。

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