「全くもって、2010年1月の【侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!】以来戦隊の劇場映画を全部見た我が生涯でこんなに驚いた戦隊映画はないと言える」
「そんなに?」
「ライダー映画で言うとムービー大戦2010に匹敵するインパクトであった」
「どのへんが驚きだったんだ?」
「何しろ、戦隊なのにロボ戦をやらずに終わってしまう。まあなくてもいいんだけどね。でも、お子様サービスとしてやるのがお約束だったからな。驚いたよ」
「なるほど」
「そして、魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO。なんと仕掛け人の男は死んだふり。いきなり死んだふりってカーレンジャーか」
「えー」
「VRゴーグルとかMRが出てくるわけだが、使い方が上手いね。ライダーゼロワンは描写や展開がいちいち昭和で困るが、鮮やかに【今】を感じさせる描写だった」
「ふむふむ」
「で、どこが最も凄いのかと言えば、戦隊レッドが登場しない」
「戦隊レッドが登場しない映画ってありなのかよ」
「ムービー大戦2010の時の【ディケイドの結末は劇場でって言われたのに決着付かないで終わっちゃったよ。おいおい】に匹敵する驚き」
「じゃあ、不完全燃焼で終わり?」
「ところが、終わったと思った映画が終わっておらず。実はこの映画は【劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー】【魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO】の2部構成に見せかけて3部あったんだよ」
「えー」
「そこでキラメイジャーのレッドも登場。それどころかプリキュアまで登場して一緒に踊るのだよ。これは参った。完全に予想の斜め上を行った」
「なるほど」
「最後に映画に登場する全戦隊が一緒に踊るのだが、結局合計5戦隊が一緒に踊る訳で、前代未聞ではないだろうか」
「全戦隊が集結する映画は?」
「あくまで全戦隊が一緒に戦ったというだけで、全戦隊が揃って踊ったわけではないよ。しかもプリキュアはいない」
「なるほど」
「しかし、映画としてもなかなか面白かったぞ」
「どのあたりが?」
- パトレンジャーに事情聴取されるリュウソウグリーンとリュウソウブラック
- パトレン3号とルパンブルーとリュウソウゴールドの三角関係……というか、勝手に舞い上がって相手にされないリュウソウゴールド
- ルパンレンジャーの微妙なお尋ね者感
- リュウソウレッドとティラミーゴの喧嘩
- キラメイジャーではいきなりもの凄く頼りないお姫様
- 負けそうになるとギャングラーをやめてすぐ逃げるクレオン
- などなど