- 47 南海の大決闘!
- 48 炎のストライカー!
- 49 ノリノリ!リズムサッカー!!
おおまかな流れ §
炎のストライカーを探してイナズマキャラバンは船で沖縄に向かいます。途中で阿夏遠島を経由します。ご丁寧にフェリーでイナズマキャラバンごとの移動です。船が1日1便しかないので、阿夏遠島で1日の足止めを食います。この緊急時に悠長なことですがそこで綱海条介をサッカーに開眼させることができます。その後、沖縄で土方雷電、南雲晴矢、大海原中サッカー部と出会います。土方は弟と達の面倒を見るために沖縄を離れられず勧誘失敗。南雲はエイリア学園でした。
実はもの凄くい面白い §
本放送を見ていた頃は今一つ乗れずあまり印象も残っていなかったこの南海編。実は今見ると凄く面白い。試行錯誤する雷門と、津波の魅力。瞳子もかなり試行錯誤している感じです。先が読めない意外性。
円堂の心の傷 §
第46話【キャプテンの試練!】で受けた円堂の心の傷。表面的には明るく振る舞っているもののまだ癒えていません。
ただ、ふぬけになって全てのメンバーに痛みをぶつけるような態度はもう示しません。
イナズマキャラバンの屋根の上で鬼道にだけ後悔を漏らしているのは、後悔すら共有する仲間ということなのでしょう。弱音や後悔などの後ろ向きの言葉を言うのは、秋なら「円堂くんらしくない」というのかも知れませんが、これが素顔の円堂です。
ここで、はっきりとGKの円堂とキャプテンの円堂が分離し始めています。GKの円堂はひたすら自分と戦って技を会得する存在です。しかし、キャプテンの円堂は全員で戦う存在です。だからプラスの感情もマイナスの感情も他者と共有しようとします。ただし、微妙な問題になると共有できる相手が限られます。あの話は鬼道にだけはできた話なのでしょう。
ちなみに、炎のストライカーの噂を「きっと豪炎寺だ!」と決めつける円堂の態度は、あれはあれで「円堂の心の傷ゆえ」と思うことも出来ます。あまりにもあれは不自然です。
中学3年生 §
津波が年上だと知ってガチガチになる円堂。
どうも、年齢格差が大きく存在するようですね。
まあ成長期は1年差があると差は歴然ですが。
サッカーは基本的に中1から中2。中3になると高校受験のために引退して試合には出てこないパターンが多いのかも知れません。しかし、それは明文化した決まりではないから、中3でもやる子はやるのでしょう。
バタフライドリーム §
塔子とリカがバタフライドリームを使えるようになって攻撃参加可能に。
立向居の特訓の時は鬼道と一之瀬でツインブーストを撃ってましたが、どうも試合で攻撃の軸に使う感じではないですね。
吹雪がディフェンダーに下がって女の子がエースというのも、面白い展開。
六輪のイナズマキャラバン §
イナズマキャラバン、六輪じゃないか。後輪2軸。
かなりデカいバスだよこれは。
イナズマTMキャラバンは四輪だからイナズマキャラバンの方が明らかに大きい。
一瞬で正体がばれるエイリア学園 §
せっかく、炎のストライカーと名乗って入り込んできた南雲君。
所属中学を聞かれて一瞬でボロが出ちゃいました。
ダメだよ南雲君。
それぐらい設定は用意しておかないと。
瞳子監督の態度の理由 §
南雲君の参加の話をした時、瞳子監督は選手を預かっている立場だと明言しています。
つまり、この作品には【子供世界】と【大人世界】がきちんとあって、瞳子監督は大人世界の住人です。そして、瞳子監督は子供達を預かって試合をさせている立場です。
言い換えれば、瞳子監督はエイリア学園に勝つという目標のために、各中学や親御さんから子供達を借りている立場です。
責任は極めて重大です。
とすれば、子供達にあまり自由を認めない堅苦しい態度も分かります。
一緒になって遊ぶことはできないのです。
なぜなら、子供達に致命的なことが起きないように見守る責任があるからです。
……とはいえ、染岡の足の怪我に十分に対応できたとも言えないし、離脱者も多く出しています。置き手紙を残して消えた栗松へのフォローが十分であったとは言いがたいし、不完全です。そこが瞳子監督の若さであり、若さがもたらす限界であり、そして魅力でもあると思います。
結局、【脅威の侵略者編を見る】とは、ひたすら瞳子監督を見つめることで瞳子監督の魅力を発見することだったようです。
(ついでに、響木の限界も見てしまうことになる)
壁山壁山ああ壁山 §
考えて見ると壁山は凄い。
毎回ザ・ウォールを突破されているのに心が折れずチームを離脱していません。
あっさり離脱した栗松と比較すると凄いでやんす。
もっとも、最初からいつもザ・ウォールは突破されまくりなので今更挫折しないのかもしれませんが……。
阿夏遠島 §
阿夏遠島は架空の島?
まとめ §
南雲も土方も本放送で見ているはずですが完全に忘れていました。(津波は覚えていた)
そもそも、大海原中戦がこんなに面白い試合だったとは完全に忘れていました。(しかも、1回で終わらないストーリー上重要な試合だ)
結局、敵も味方も若さ故の不完全さがもたらすカオスを持っていて、カオスとカオスを掛け合わせることで、話がどこに転がっていくか分かりません。上手い構成です。
ただ、【敵のチームがいくつあるのか分からず絶望的】と思う絶望感を共有してしまうとちょっと見るのが苦しい展開かもしれません。
その点で、明るい津波君の存在は救いですね。