イナズマイレブンには3人に主要な監督がいて、それぞれがそれぞれの第27話を作っていると気付きました。
宮尾佳和版第27話 §
正規の第27話。
宇宙人が来てボコボコにされ鼻を折られる。
秋山勝仁版第27話(第85話) §
第26話で監督を離れた秋山勝仁監督が復帰した最初のエピソード。
形式上は85話だが事実上の27話。
外国の選手に圧倒され、円堂は円堂大介に鼻を折られる。
かまくらゆみ版第27話(Reloaded) §
宇宙人が来なかったifストーリー。
世界レベルのチームにボコボコにされ鼻を折られる。
まとめ §
ストーリー構成上、第26話で国内の頂点に立って井の中の蛙になった雷門は第27話で鼻をへし折られる必要があります。だからどの第27話も鼻をへし折られます。
しかし、三者三様で方向性が全く違います。
おそらく、第26話までの内容を肯定した上で、その上で見た展望がそもそも違うのでしょう。それは、ゲームを含んだイナズマの伸ばし方についての認識がぶれていたということもできます。
おそらく、企画そのものが最初からぶれていたのではないでしょうか。つまり、超次元サッカーにおいて、【超次元】を伸ばすか【サッカー】を伸ばすかですね。【超次元】を伸ばすと最終的に18万8千光年先まで行くことになり、【サッカー】を伸ばすと最終的に中田英寿をモデルにしたヒデ・ナカタが登場するのでしょう。
そして、もう1つ実在のサッカーヒーローを絡めない展開も考えられます。
つまり、3つの第27話とは以下の3つの方向性の違いを体現したものではないかと思います。
- 【超次元】サッカーの究極形 (向かう先は疾風!アイアンリーガー)
- 実在【サッカー】の究極形 (向かう先はフォルツァ!ひでまる)
- イナズマ【サッカー】の究極形 (向かう先はキャプテン翼)
ちなみに、イナズマイレブンは微妙に違う世界が3つあると思っています。(細分化するともっと多い)
さすがは超次元サッカー。
ちなみに、イナズマイレブンは疾風!アイアンリーガーでもないし、フォルツァ!ひでまるでもないし、キャプテン翼でもありません。もっと違う別の持ち味を持っています。そこが超次元サッカーなのでしょう。
たとえ、フォルツァ!ひでまるの主人公とヒデ・ナカタのどちらのモデルも中田英寿であっても、作品としては同じものにはなりません。イナズマイレブンには、【似たようなサッカーアニメ】では済まされないプラスアルファの要素があると感じます。
余談 §
まさか、昔見ていた【フォルツァ!ひでまる】の知識が生きることがあるとは思いもしなかった。
オマケ §
しかし、3つが全てとは思えない。イナズマイレブンには11のパラレルワールドがあり、その中にはマックス主役の世界や、影野がレギュラー入りする世界もあるに違いない。
仮面ライダーディケイドのように円堂が11の世界を渡り歩いて自分の世界を探す話もいいな。
「お前は何者だ」
「通りすがりの仮面キーパーだ。サッカーやろうぜ!」
「世界の破壊者円堂! そのサッカーやろうぜ!という悪魔の呪文は許せん!」
さすが超次元サッカーの可能性は無限大だな。
オマケ2 §
「虎丸」
「なんですか、円堂さん」
「おまえに東邦からスカウトが来てるぞ。なんでもタイガーショットを打ってほしいとか」
「それは虎違いです!」