内容 §
オーストラリア戦が開始されます。
混沌のエピソード §
このあたりはオリオンの刻印で最大の混沌じゃないですかね。
そもそも、誰が敵で誰が味方で誰が善人で誰が悪人かが分からない。
第4話までは、確かに一星が悪で鬼道が善の立場にいましたが、反撃を開始した鬼道は悪の属性を持ちます。それに追従する灰崎とヒロトも同じく悪の属性を持ちます。一方で、あくまでサッカーをやろうとする稲森は善の属性を持ちます。では、オリオンに敵対的な行動を取る者が全て悪かというとそうではなく、坂野上は稲森側の爽やかキャラですが、反則行為に対抗し始めます。そもそも坂野上はもともと円堂と同じ利根川東泉中の選手で、鬼道と信頼関係がありません。
そして、その間、キャプテンである円堂は何もしません。シュートを止めることだけしか考えておらず全体を見ていません。円堂らしくありません。
更に混乱を加えるのが雷門夏未お嬢様で、なぜかお嬢様の前では趙金雲は間抜けな顔の間抜けな監督扱いされます。そして、円堂に技のヒントを与えるのは雷門夏未お嬢様です。趙金雲は勝つための道筋を付けてくれません。
これは、パーフェクト・ペンギンにあやかってパーフェクト混沌と呼びたい。
この混沌は、稲森が一星を肯定することで徐々に解消していくことになりますが、一星がチームの知恵袋に収まったとしても、初期の悪役一星という演出との齟齬は残ります。
どうも全体がチグハグなので、本来予定されていたストーリーは少し違っていたのかも。
まとめ §
鬼道の「すまん。手が滑った」は名シーンですね。
完全に悪の鬼道です。
でもその前に稲森が一星の手を取って引っ張り上げているシーンがあります。
手を取った一星と手を離した鬼道のコントラストが演出です。
オマケ §
「まあ聞いてくれ」
「なんだい?」
「昨夜は、オリオンの刻印・第5~6話を見る前にピカイア!のDVD3巻を見ていたんだ」
「NHKのアニメだね。ところでなぜピカイア!を見たんだ?」
「恐竜よりカンブリア紀の生き物の方が好きだから」
「それで何があった?」
「実は見た後で何気なくピカイア!のスタッフリストを見ていたんだ」
「何か見えたのか?」
「2,3,4,9話の絵コンテに秋山勝仁という名前が……」
「いきなり気分はイナズマに引き戻されたね」
「イナズマに打たれたような気分だ」