あなたの知らない宇宙戦艦ヤマトの秘密・なぜ西崎義展は裁判で勝てたのか・なぜ松本零士は権利を主張できるのか
「これはなんだい?」
「新刊だ」
「何が目玉なんだい?」
「著作権法の新論点という法律の本を読んだらね。裁判の中味が解説してあった。それで、なぜ西崎義展が勝つのかが分かった。論点は明確だ。ところが、論点以外で不明確なことがいろいろ残っていて、裁判でも明確な答を出していないらしい。そもそも争われた点以外にはあまり言及しないのが判決だ」
「えー」
「というわけで、【そもそもオフィスアカデミーは実在する法人なのか】という意見まで出てきた」
「本当かよ」
「本当にそういう意見を述べた法律の専門家がいた」
「それで、どう調べたんだ?」
「法務局には資料が残っていないらしいので、別のルートでやってみた」
「別のルートとは?」
「実は、1979年に脱税事件を起こしている。実在しない法人が脱税事件を起こせるわけがないので、その時の報道の記録を見ればオフィスアカデミー実在の証拠になるだろうと思った」
「で、調べたんだね?」
「うん。朝日新聞縮刷版を見た。確かに報道はあった」
「結果は?」
「予想の斜め上を行った」
「は?」
「続きは読んでもお楽しみ」
「他には何が書いてあるんだい?」
「このあたりだな」
- 石津嵐版宇宙戦艦ヤマト小説のヤマトは主砲が16門ある理由
- COSMOSHIP YAMATOの出自の推定
- SPACE CRUISER YAMATOの決定時期の推定
- 西崎義展はイーデス・ハンソンと対談していた
- 西崎義展は水野晴郎と対談していた
- 西崎義展が角川春樹のライバル扱いされていた記事があった
- などなど
「ヤマトって主砲9門じゃないの?」
「そう」
「石津嵐版宇宙戦艦ヤマト小説は16門あるの?」
「本文にそう書いてある」
「イラストを見る限り16門あるようには見えないよ」
「でも、本文は16門」
「なんで?」
「その理由を解き明かした。それも書いた」
「どんな理由?」
「それは読んでのお楽しみ」