ENIACからXMLへ 元XMLユーザーグループ会長が語るマークアップ言語とメタ言語の歴史
「これはなんだい?」
「新刊だ」
「どんなことを書いたんだい?」
「文字処理、マークアップ言語とメタ言語という観点からXMLへの歴史だな」
「具体的に何を調べたんだい?」
「まず。最初に文字を処理したコンピュータは何かだな。そして、文字に機能としての意味を与えたマークアップの初めてはどれか。メタ言語の初めてとしては最初のコンパイラコンパイラは何か……とか」
「それでテーマはなんだい?」
「メタの恐怖だ」
「メタの恐怖ってなんだい?」
「些細な知識の差で、【自分は分かっていないことすら分からなくなること】さ」
「それは恐いね」
「そもそも、なぜyaccには恐怖がないのにXMLにはあるのか。歴史を通してそこを考察して終わる本だ」
「売れると思うかい?」
「思わないので値段は少し高めに設定した」
「実際は多くの人にアピールできると思うかい?」
「HTML誕生への道を書いた本だからな。本当はかなり多くの人に読まれても良いと思うのだが、おそらく大多数の人は興味を持たないだろう」
「どうしてそう思うんだい?」
「そんなものに興味があるならみんなSGMLに詳しい筈だ」
「ぎゃふん」
「ちなみに表紙は文書の重さで沈む軍艦だ」
「なぜそんな絵が……」
「SGMLに出てくる定番なのさ。軍艦の文書が多すぎる話が」
ENIACからXMLへ 元XMLユーザーグループ会長が語るマークアップ言語とメタ言語の歴史