Windows 7対応の古い製品であるが、秋葉原のBEEPで動作保証はないが安価に販売したので通販で購入した。
理由は、古いMOメディアを持てあましていたからだ。おおむね、FDでは対処できなくなった時期からDDS, CD-R, DVD-Rなどに移行するまでの期間、リムーバブルメディアの主力はMOだった。128MBから640MBの時代まで使っていたと思う。そういう意味では2.3GB対応は不要だったがまあ良い。
実際に届いて数時間触った感想は以下の通り。
- 完全未開封の新品だった。もっと割高に中古品を買うよりずっといい
- Windows 10で接続に問題はなかった
- 128MB, 230MBメディアも問題なく読めた
- 接続はUSB 2.0で速くないが、メディアの容量が小さいので遅い感じはなかった
- ただし、PC-9801で書いたと思われるメディアには読み出せないディレクトリ、ファイルを含むもものがあった。PC-9801あるいはICMのMO-3120あたりの製品では独自フォーマットが使用されていた可能性がある。これはセクタのイメージを全て読み取った上で、イメージを解析して読む必要があるかも知れない
- 読めなくなる条件は【PC-9801で書いた】ではなく、【日本語ファイル名を含む】かもしれない。同じHDDのバックアップでもドライブAは読めるのにドライブCは読めないものを含む場合があった
今回のドライブ入手でMO問題の8割はカタが付いた気がする。
良い買い物だった。
残った問題は以下の通り。
- ファイルが読み出せてもアーカイブはLZHがメインでそのままでは中味が分からない
- 画像ファイルもMKIなど、今どきのソフトでは読めないものが多い
- 正常に読めないメディアの対策を考えねばならない
- 8インチMOメディアに関しては5インチドライブでは手も足も出ない
オマケ §
当時のMOドライブはまだ何台か保管してあるが、これは使うのが難しかった。理由はSCSIインターフェースが必須だったからだ。98用もAT互換機用も。最後にSCSIインターフェースを使ったのはたぶんDDS4ドライブを接続した時で、おそらく10年以上前の話だ。それっきりSCSIには縁がない。
しかし、今回USB接続のMOドライブで、SCSIを飛び越えてドライブを本体に接続できた。これは良い解決策であった。ソフトの互換性の問題はあるが、取り得ずセクタさえ読み込めればあとはソフトで解析して何とかできる。