↓これが古い思い出の永福図書館。子供時代によく通った場所でもあり、最近はちょっと前までちょくちょく行った場所でもある。
↓これが完成間近の新しい永福図書館(を含む複合施設)。
位置関係 §
新しい場所は、荒玉水道で南から行くと、井の頭線の踏切の手前の信号を左折で行けます。別の踏切を渡ることになりますが、渡ったら線路に沿って少し東に進んで次の道を北上です。井の頭通りから入る場合は正しい角で曲がるだけです。
荒玉水道から旧位置に出るのに使う細くて曲がりくねったトリッキーな道はもう使う必要はなさそうです。↓この道のことね。
感想 §
意外と窓が多いので、明るく快適な開放感のある素晴らしい図書館になりませんように。直射日光を浴びて退色した本は見たくない。
思い出 §
最初にここに来たのは小学校の4年生ぐらいと思います。ここに来て【ここは天国か】と思いました。読みたかった本が山のようにあって、しかもタダで読めます。本屋だと金が掛かりますからね。しかも、本屋にない古めの本も多くありました。古めのSF全集も大量にありました。そこで、セブンの太陽やソレマンの空間艇などを読みました。そのために何度の通いました。そのうちに、ソノラマ文庫が創刊されて石津嵐の宇宙戦艦ヤマトも置かれました。それも読んだのは言うまでもありません。その後、軍艦泥棒などの他のソノラマ文庫の本も読みました。
さて、SFをあらかた読み尽くすと、そのままバローズのターザンなどの読み、さらには隣にあった推理関係も読みました。ルパンもホームズも江戸川乱歩も読みました。更にはダルタニアン物語全11巻も読みました。アクション重視なのは最初だけで、子供には退屈でしたけどね。ドリトル先生も読んだし、コンピュータの子供向け入門書も読んだと思います。
同時に、まんが少年で火の鳥、ミライザーバン、地球へ…なども読みました。初歩のラジオのような電子工作雑誌も読みました。
児童室と大人の世界を区切る境界の大人の側にハヤカワのSFシリーズ(銀背)もありましたが、そこは最後まで手が出ませんでした。
実に思い出が深い場所です。
最近になって資料調べで時々訪問しています。ドーリットルの東京空襲の詳細を書いた本を調べたのもここだし、新聞の縮刷版を調べたこともあります。実は、機関車ヤエコ: D51の復活大冒険を書いた時は、ここで、参考のために【きかんしゃやえもん】の絵本も読み直しています。
しかし、既にその段階で思い出通りの児童室は存在していません。時代は変わってしまっています。その時既に思い出の永福図書館は存在しなかったと言えるのかも知れませんが、これで【あの場所にある図書館】すら消えます。
なかなか感慨深いものがあります。