北沢川カーサ桜上水支流仮説は、既知の水路から既知の水路までの範囲で確定と考えていましたが、実は更に前後に延長可能では無いかと気づきました。
北の方に延長するとかつて噴水があった公園(今はおおぞら公園の一部)脇の板暗渠部分に接続した可能性があります。更に先に行くと、下高井戸児童遊園近くからおおぞら公園脇に入る板暗渠の長い直線部分に接続できる可能性があります。
南の方に延長すると道路の向かい側の土地の境界も水路跡っぽい上に、線路を越えて松沢中脇の水路に接続する可能性があります。
どちらに行っても最終的に下りですが、水源はどうなのか。
ローヤル5、カーサ桜上水、桜上水マンション、いなげや、スカイコートヴァンティアン桜上水などがある部分は、もともと湿地でそこが水源だったのではないかと想定しています。実際に、1940年代の航空写真を見るとこの部分だけ宅地化されておらず農地です。また地形的にもここは微凹地です。
さて、この延長線を想定すると、致命的な問題があります。
他の水路と交差してしまいます。
ここは、【他の水路とは存在していた時期が違うので交差はしていない】と考えてみました。玉川上水は当然人工水路だし、チュリス桜上水南側の道路に沿った水路は明らかに後から道路に沿って作った人工水路です。京王線はもともと存在しないし、まして車庫の線路は比較的新しいもので古い水路は寸断できません。
つまり、今回想定した水路は、大昔の原形水路です。その後でいろいろと水路の付け替えと統廃合、新規水路の建設が行われた結果として分断され、部分的に再利用されたのではないか考えます。ですから、残骸同士は接続していませんが、線を引くとつながっているかのように見えます。ただし、天然河川の谷を越えて進むことは考えられないので、北は神田川で終点でしょう。南は、北沢川のいずれかの支流に接続しておしまいでしょう。
以上はまだ仮説の段階で、確定的なことは言えません。ですが、もうちょっといろいろ歩き回ってみたいですね。