「仮面ライダー電王TVシリーズを改めて全話見たので感想を」
「今になって電王を見た理由は?」
「何となく、序盤にデンライナーの前を歩いて行く桜井さんとか、ごめんなさいのモモタロスを見たくなってね」
少し違う? §
「記憶に残っているシーンの一部がない、あるいは違うことがあったで、もしかしたらTV放送と少し違うものがDVDに入っているのでは無いかという気がしたが、そこは確認が取り切れていない」
「録画が残っていれば良かったのだね」
「まあな」
前半はモモタロス、後半はデネブ §
「前半はモモタロスの馬鹿が引っ張って、後半はデネブのやりすぎが引っ張った感じはある」
「主人公は引っ張られっぱなしということだね」
オーナーとチャーハン §
「ともかくオーナーが面白い。石丸謙二郎の存在感が猛烈に大きい」
「石丸謙二郎芸達者!」
「後ろで芸を見せたり、話すときにいちいちタップを踏んだり、もうもの凄い存在感」
ジーク §
「実は記憶にある以上にジークの存在感が大きい。最終回にまで登場してくるとは覚えていなかった」
「華麗に降臨しちゃったわけだね」
野上一家の物語 §
「この物語は結局愛理、婚約相手、二人の子ども、そして愛理の弟が軸になって進行していて、野上一家の物語ということができる」
「それはどういうことなんだ?」
「物語がコンパクトに折りたたまれていて、非常に分かりやすい。これは好ましい長所だろう」
「それだけ?」
「実は、桜井と愛理とカイの詳細は謎のまま残されていて、良く分からないままなのだ。ここも風呂敷を広げすぎないという意味で良かったと思う。要するに見ている我々は良太郎と侑斗の話に決着が付けば良い」
「桜井と愛理はゼロライナーに出会ったから事件に巻き込まれたんじゃないのか?」
「そもそも、なぜゼロライナーが桜井と愛理の前に現れたのか分からないし、現れてどうしたのかも分からない」
「なるほど」
千の偽り万の嘘 §
「最後の方で、ウラタロスが嘘を付いて寝返ったふりをしたのも面白かったね」
「デンライナーをそれで爆破刺せずに取り戻してしまったからね」
「ある意味で、ウラタロスは最強だよ。モモタロスは馬鹿すぎるし、キンタロスは頭が固すぎるし、リュウタロスは子ども過ぎるし」
ナオミ最強説 §
「結局、行きついた先はナオミ最強説だ」
「なぜナオミは最強なの?」
「実は、ナオミもデンライナーを動かせると分かった。しかも、パスがなくても思い通りに動かせる。パスを持っていないイマジン達を勝手にデンライナーに乗せて最終決戦場に連れてこられたんだからな。それからプリティ電王だと最強の助っ人も後ろからの不意打ちとはいえお盆の一撃で倒している」
「なるほど」
「そもそも、プリティ電王だと、顔出しのレギュラーキャラはナオミしか出現していないからな。でも、イマジン4人組とナオミがいるとデンライナー食堂車に見える。結局、オーナーを含め他の者達が食堂車に常駐しているわけではないからな」
「ナオミは常駐なんだね」
「彼女の職場だからね」
なぜイマジン4人組は良いのか §
「結局、なぜイマジン4人組は良いのか」
「なぜなんだ?」
「全員が欠陥品だからだ。モモタロスは馬鹿、リュウタロスは嘘つきで女クセが悪い、キンタロスは大人だけど融通が利かない、リュウタロスは子ども。彼らが憑いている良太郎も運が悪すぎる弱気な男の子だ。誰一人として完全無欠なヒーローではない」
「完全無欠なヒーローじゃなくていいの?」
「だからこそ、物語がよく回転していくのだよ」
この先はどうするか §
「電王の劇場版もおそらく主要なものはほぼ全て見たことになる。実は、電王が出てくるディケイドの第14・15話も改めて見た」
「それで、次はどうするの?」
「クライマックス刑事のDVDに入ってた舞台のDVDをまだ全部見てないからそれを見る」
「その次は?」
「さあ。どうしようかねえ」