「実はこの映画、レンタル予定に入れていたのだ」
「なのに、どうしてTTFCで見たんだ?」
「TTFCの会費は定額。なら見ないと損だ。見る予定だった何かがTTFCにあるかと思って調べたら戦隊映画関係が一杯あった。そこで、レンタルのリストから削除してこれを見た。まあどうせレンタルのリストは1000件以上あるから1つ削除したって見切れないのは同じだ」
「実際に見てどうだった?」
「良いか悪いかどちらかといえば良かった。でも、全体のもっさり感は確かにあった」
「なるほど」
「あと、戦隊のアイドル化はニンニンジャーに先行するなと思ったよ」
「わはははは」
「まあ、ハリケンジャーのハリケンブルーはアイドルじゃなくて演歌歌手だからな」
「この映画の良かったところは?」
「うまうまと利用されちゃう甘ちゃんのゴセイジャー。彼らは、体当たりで必死に成長していく存在なんだ」
「ふむふむ。で、悪いところは?」
「話の流れが悪い。ゴセイナイトの登場に唐突感があるし、人々が急にゴセイジャーに冷たくなるのもつながりが悪い。一緒に住んでくれるおっさんと少年も、なぜこの二人だけ特別なのか良く分からない」
「つまり総合するとどうなんだ?」
「基本線は間違っていない。良くできてる。工夫も多い。悪い作品ではない。が、やはり全体の作りに甘いところがあって、どうしても捕まえどころのないふわふわした感じが残ってしまう」
「魅力はあるが、見ていると辛いところもあるわけだね」
「まあそういう戦隊は多いがね」
「ぎゃふん」