「この映画は、2012年12月10日に見ているが、今回は9年ぶりではなくディレクターズカット版なのでちょっと違う」
「なぜ見たの?」
「フォーゼドライバーの末路を確認したかったのと、見たことのある映画のディレクターズカット版は一通り見ておきたかったという理由の2つが重なったので」
「見てどうだった?」
「凄く面白かったよ。まあ9年前の感想も大差ないようだが」
「具体的な感想は?」
「前回の感想(感想・映画「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」【ネタバレ注意】)と同じものは省くが、実は前回の感想で【フォーゼの力で仮面ライダーはサーガになった】と書いている。全てのライダーと友達になる男がそこにいると、出自の異なる複数のライダーが共闘できる。だから、この映画では劇場版由来の仮面ライダーナデシコと、もともとフォーゼの登場人物であるメテオと、ウィザードと、別の場所でオーズが共闘できる。更に、ナデシコを連れてきたのはXVIIで、イナズマンも事実上の共闘だ。アクマイザー3は共闘はできないが、これはなぜ共闘できないのか考える価値がありそうだね」
「ポワトリンは?」
「ポワトリンは実は本質的な意味では戦士ではない。助けられるべき女の子(?)だ」
「それで?」
「最近、フォーゼを核とした全スーパーヒーローが共闘できるユニバースについて考えていたところだ。それを考えると、9年前に【フォーゼの力で仮面ライダーはサーガになった】と見抜いていた自分は慧眼だ」
「自分を誉めてる?」
「いや、すっかり忘れていたおいらはボンクラだ」
「ひぃ~」
「さて、それはさてき、女の子がアクションするといちいち綺麗な効果音が入るのがあざとくて良いね。ああいうのは好きだ」
「いいのかよ」
「まあ、ナデシコなんか女の子であることが分かりにくいので、効果音で分からせるのも良い演出だろう」
「他には? ディレクターズカット版ならではの話は?」
「うん。どこがディレクターズカット版の追加か分からないが、取りあえず、戦闘は長かったような気がする。特にザイダベック号の登場シーンが長くなっているような気がする。まあ、あとで見比べて確認したいと思うよ」
「見比べるのか」
「あの頃見たものは確認したいと思うよ」
オマケ §
「一つ分かったことがある」
「なんだい?」
「この映画、実はフォーゼ編からウィザード編に行くところで話が断絶している。アルティメイタム編に行く時は断絶していない」
「それで?」
「実は、ここで脚本家が交代していたのだ。WikiPediaに【脚本 - 浦沢義雄(ウィザード、MOVIE大戦アルティメイタム)、中島かずき(フォーゼ)】と書いてあった」
「それは問題点?」
「いや、話の筋は全体で通っているし、面白いからオッケー」