「問題作をやっと見た」
「通常、パワーレンジャーは見ないはずでは? それ以前にキーワードがアバレンジャーでは?」
「ダイノサンダー19話"Lost & Found In Translation"というのは、伝説の【パワーレンジャーが日本のアバレンジャーをテレビで見るだけのエピソードだ」
「日本のアバレンジャーを見る?」
「そうだ。見るのは、爆竜戦隊アバレンジャー第10話【アバレリーガー金縛り!】で、ちゃんと日本人の俳優のまま。さすがに台詞だけは吹き替えられているが、まさに日本版がそのままテレビで流れている」
「意味分からない」
「しかも、これは浦沢回でますます意味が分からない。マッシュルームヘアにするトリノイドが出てくるエピソードだからな」
「マッシュルームヘア……」
「貯金箱で敵の攻撃を受け止めるとか」
「意味の分からないエピソードが意味の分からないエピソードを生んでいるのか」
「はっはっは、カオスだ」
「そもそも、英語を聴いて意味分かったの?」
「ほとんどワカラン。ネイティブがペラペラ喋るスピードで英語は聞き取れん。一部の台詞が聞き取れるだけだ」
「それなのに、面白かったの?」
「先に日本語のアバレンジャーを見ておいたからな。それに、だいたいノリで分かるよ」
「ノリかよ」
「怒ってるとか喜んでるとか、それぐらいは見てると分かるし、大ざっぱな筋書きは分かるよ」
「えー」
オマケ §
「君のパワーレンジャー歴は?」
「最初のパワーレンジャーは吹き替えのを見てた。デカレンに対応するパワーレンジャーはテレビでやってたから吹き替えて少し見た。あとは劇場版も見た。それぐらいかな」
「パワーレンジャー好き? 面白いと思う?」
「面白いかどうかはものによると言う感じかな」