「【魔女見習いをさがして】の録画予約をした際に、目に付いたので予約しておいた。これを見た」
「12/31放送だね。それでどうだった?」
「実はこれ凄い問題作になっているんだ」
「どこが問題なんだ?」
「この作品は、未来の発明品が並ぶ内容で蒸気機関車に未来はあるか、ということがテーマになっている」
「ふむふむ」
「だが、子供番組として、子供が感情移入する先である蒸気機関車達に【君たちに未来はない】というのは禁句。だから言えない」
「蒸気機関車は素晴らしい発明品なんだね」
「でも、蒸気機関車は明らかに使い勝手が悪くて見劣りする機関車なんだよ。走らせるずっと前から火を燃やして蒸気を作っておかねばならないし、パワーも足りない。実際、残っているのは観光用ばかりだ」
「蒸気機関車は素晴らしいからずっと残ると言っても嘘になるわけだね」
「そう。だから、映画は発明品を盗む泥棒の話になっている。泥棒はいけないよね、という話なら未来は考えなくても良いからだ。でも、この映画は未来を考えてしまうシーンがしっかり入ってしまっている。ここはちょっと良くなかったかな、と思った」
「なるほど」
「ついでに、ケンジ(新幹線?)、ヒロ(D51?)も見た」
「噂の顔付き新幹線か」