BD7・5年3組・覇悪怒組・魔隣組 70年代80年代子供集団もの特撮の系譜
「なぜこれを書いたんだい?」
「実は少年探偵団(BD7)や5年3組魔法組が子供の頃に好きだったのだが、割と孤立した作品だと思っていた。しかし、覇悪怒組や魔隣組を知ったことでこれらを包含するジャンルが成立するのではないかと思って書いてみた」
「それはどんなジャンルだい?」
「子供集団もの、とでもいうものだ。変身しない普通の子供も集団が大人と戦う」
「それは少年ライダー隊みたいなものか?」
「少年ライダー隊にも言及したよ」
「つまり、ライダーも好き?」
「いや、ライダーはいない方が好みだ」
「子供だけで魔天郎やジゴマと戦う方が好みってこと?」
「そうさ。ワクワクするだろう」
「つまり、シン・仮面ライダーに沸いている世相に逆らっているの?」
「そう。おいらは仮面ライダーよりも少年探偵団(BD7)や5年3組魔法組が好きな子供だったのさ」
「その思いをぶつけた本というわけだね」
「ただ思い出話だけでなく、作品のジャンルの考察も書いてある。なぜ、このジャンルは人気の割に続編が作られないのか……とか、どこにポイントがあるのか……とかね」
「続編が作れない理由があるの?」
「実は構造的な理由があるんだ。詳しくは読んでね」
表紙 §
「表紙の写真はなに?」
「野方配水塔。覇悪怒組で良く出てくる建物だね」
「覇悪怒組の画面から撮ったの?」
「いや、昔、自分が現地に行って撮った写真」