国立国会図書館デジタルコレクションの【実業公論第9巻7月号(1923年)】に【京王電気軌道株式会社の現況】という一文が掲載されているのを発見した。
ここに、京王の配電部門の概要が書いてあった。
電灯営業の範囲 §
発電所 §
- 府中発電所 (大正2年1月1日より大正4年12月30日)
受電先 §
感想 §
京王電車が走っていない田無町で電気を売っていたことは興味深い。京王電車の田無延伸計画を含めて注目点だ。
それから、東京電灯の立川発電所と玉川電気鉄道の駒沢発電所は具体的にどこにあったのか興味があるところだ。そういう都市型の発電所はどんどん消えていくことになる。消えるのは京王の府中発電所だけではない。
補足・駒沢発電所 §
駒沢発電所はここではないかと推定する。
246と環七が交差する上馬交差点のあたり。
駒沢変電所とは位置が異なっているが、おそらく関係がある。
故・サルマルヒデキさんが「淀橋変電所と駒沢変電所を結んでいる線は玉川電気鉄道
の送電路と考えることもできる」と言っているので関係がありそう。氏は「富士瓦斯紡績→玉川電気鉄道→京王という卸売りルート」を示唆していたが。そうなる前は玉川電気鉄道→京王だったのかもしれない。
補足・立川発電所 §
立川発電所はここではないか。
場所は柴崎体育館駅の近く。実はここからだと京王線は遠くない。
補足・府中発電所 §
こちらは未だに位置の特定に至っていない。
存在していた期間が短すぎて、これが掲載された地図を見たことがない。