文字コードの仕組みと歴史入門・なぜ文字化けは起こるのか?
「なぜこの本を書こうと思ったの?」
「実は要所要所で自分も絡んでいたことに気付いたからだ」
「Unicodeコンソーシアムに参加していたわけではないが、素人よりはUnicodeコンソーシアムに近かったわけだね」
「それだけじゃない。実はアマチュア無線に興味を持っていた時に見た5単位のテレタイプこそ、ボーコードのテレタイプらしいと気付いた時は驚いたね。ごく最近のことだ」
「それは使ったことはあるの?」
「ない。それはないんだけど、日本語化した6単位のテレタイプらしいものは、昔、逓信総合博物館にあって、触ったことがある」
「いろいろあるんだね」
「いろいろあるんだ。そもそもMSKK社員時代にやったWindowsの日本語化のかなりの割合はシフトJIS対応だったしね。ずいぶん、Windowsのソースを書き換えたよ。そのままではシフトJISが通らないので」
「円記号0x5c問題だね」
「それだけじゃあないよ。文字数の数え方だって違う。キャレットが移動する単位も違うし、ソート順も変わる」
「大事だね」
「だから、みんなシフトJISから解放されたかったんだよ」
「そのへんも書いてあるわけだね」
「そう。シフトJISのダメなところもUnicodeのダメなところも一杯書いてある」
「だから文字化けが終わらないんだね」
「文字化けから文字化けからに続く歴史は永遠に終わることはない」