MAUIのプロジェクトファイルに<WindowsPackageType>要素を書き込むことができる。これの値をNoneにすると直接EXEファイルを起動可能になるという情報は多くヒットするが全貌のドキュメントが出てこないのでまとめた。
値の種類 §
- None: コンパイラが生成したEXEファイルを直接実行できる
- MSIX: 省略時の既定値。MSIXインストーラーを経由した時のみ実行できる (コンパイラが生成したEXEファイルを直接実行することはできない)
- Sparse: 上記の両方 (ただし、手元ではこれを指定してコンパイルに成功したことがない)
未確認の情報 (いずれも使用できなかった) §
- Desktop: MSIXと同じ?
- DesktopSparse: Sparseと同じ?
- Universal: UWP?
使い分け §
現時点では以下のように使い分けるようだ。
- MSIXインストーラーを使いたい→MSIX(or 省略)
- Visual Studioでデバッグ実行したい(デバッグなしで開始を含む)→MSIX(or 省略)
- 直接EXEを実行したい or XCOPYデプロイメントをやりたい→None
Noneを指定した場合でもVisual Studioでデバッグしたい場合 §
DEBUGビルドのEXEファイルを、エクスプローラから起動し後で、Visual Studiomのデバッグ→プロセスにアタッチするを選んで起動したプロセスを指定するとブレークポイントを仕掛けてプロパティの値も参照できるソースコードデバッグができた。
面倒くさいがデバッグできないわけではなさそうだ。