C#の国際化入門: 狂った日付順、化けた円記号
「また特定テーマのC#の本を書いたのかい?」
「入門書は書いた。その先は、特定テーマの深掘りだよ」
「それで、どうしてこれを書いたんだい? 日本国内で日本語だけ使っていればそれほど面倒な話にはならないんじゃないの? 日本には夏時間も無いし、国内の時間も全部JSTだし」
「そうでもない、クラウドの時代になって、息をするより簡単に情報が国境を超えてしまうんだ、Webブラウザもクラウドのサーバも日本の都合で動いてくれるとは限らない」
「えー」
「考えてもみろ。うっかりESTで動いているクラウドのサーバ上でプログラムを走らせると、夏時間への切り換えて1時間ずれることがあるんだぜ」
「それ恐い」
「あと、1年を4回加算した場合と4年を1回加算した場合で結果が食い違う場合があるとか」
「どうしてそうなるんだよ」
「実はAddYearsメソッドのソースまで読んで、なぜ結果が食い違うのかの説明を全て書いたぞ」
「手間は掛かっているんだね」
「まあ、ベテランでも知らない話題の1つぐらいはあるかもしれない。ビギナーならビックリドッキリ話のオンパレードだと思うよ。DateTimePickerコントロールにセットできない日付が存在するとか」
「いろいろ罠があるんだね」
「だからこの本がある」