「子供の頃、すすめ!!パイレーツは好きだったので見てきた」
「これはかなり変則的な観賞ではないのかい?」
「そうだ。体調が悪化したが少し良くなったし、天気も良くなったので、自転車に乗ることにした。環八の交差点を越えてしまったので、このまま甲州街道旧道から芦花公園駅を通して南に行く交差点まで行こうかと思ったのだ。世田谷文学館に行く予行としてね。だけど、そこまで行くのならそのまま見学しちゃえということで行ってしまった」
「すすめ!!パイレーツが好きだったの?」
「子供の頃の鉛筆で描いた漫画にこんなコマがあった。自分で考えた新宇宙戦艦ヤマトなのに、すすめ!!パイレーツのギャグで落として終わっている」
「意味わからん」
「おいらも分からない」
「では、世田谷文学館で見た展示の感想は?」
「凄いね。ギャグ絵も含めてバランス感が凄くいい。完成度が凄く高い。絵もストーリー構成力も破格に高い。最初にギャグを見たので、それに気付くのが遅れたよ」
「では満足した?」
「凄く良かった」
「では話は終わりか?」
「いや、実は【衣裳は語る──映画衣裳デザイナー・柳生悦子の仕事】も同時開催で江口寿史展のチケットでそっちも入れた。そして、そこには妖星の衣装デザインが展示されていた。凄くお得感が高い観賞であった」