感想・映画「この子を残して」

「長崎の原爆映画。ちょっと想定外の面白さ。すげー」

「どこが良かった?」

「原爆が落ちるとは知らない人々の日常を見守る原爆が落ちると知っている観客。ずっと時計がコチコチ言っている。あと、これがお母さんだと缶を見せるとか。下手なホラーより恐い。実話ベースだから、もっと恐い」

「うわあ。ホラーとしての面白さか」

「ともかく最後までえぐい。とことんえぐい。みんな死ぬ。それも一瞬で死ぬのではなく水を求めて彷徨いなから死んでいく。ともかく突き抜けていて凄い。エンディングはリズミカルなメロディーにひたすら悲惨が歌詞が流れる。最高じゃないか。しかも、最後の主人公が死に際に子供に言い残すのはネトウヨ的なるものへの徹底的な抵抗だ」

「1983年の映画なのに、ちゃんと現代を予見しているわけだね」

「いや、当時からネトウヨみたいなクズは一杯いたのだと思う」

「ぎゃふん」