「シニア割り引きを1回試そうと思っていたのと、キングオージャーVSドンブラザーズは見た買ったので映画館に行ってみた」
「どうしてこれを見ようと思ったの? なぜゴジラvsコングとか他の話題作は見なかったの?」
「そりゃ戦隊が好きだからに決まってるだろう」
「ぎゃふん」
「実際に見たら面白かったぞ。スケールも大きかった。これで満足だ」
「どこが良かった?」
「まず1つ。この映画はキングオージャーVSドンブラザーズとキングオージャーVSキョウリュウジャーの2本立てなんだが、ちゃんと2本続けて上映されることを意識した構成になっていて、一体で評価しないと意味がない」
「どこが一体なんだい?」
「実はキングオージャーVSドンブラザーズでドンブラザーズは名乗るがキングオージャーはというかギラな名乗ろうとしても名乗れない。その代わり、後半のキングオージャーVSキョウリュウジャーではきちんと名乗れる。つまり、前半にしか出番がない度ブラザーズは前半のクライマックスで名乗るが、後半にも出番があるキングオージャーは後半のクライマックスで名乗る。キョウリュウジャーも後半で名乗るので、実は全戦隊がきちんと名乗っている。全部通して見ればね」
「それでこの映画はどこが良かった?」
「TVシリーズに埋め込んであったVS映画向けの小さな要素が上手く活かされている」
「たとえば?」
「王様になった忍者おじさんとかね。王様になった忍者おじさんがキングオージャーの世界の乗り込んでいくと、キングオージャーの世界にもドンブラザーズの世界にも馴染む」
「なるほど」
「あと、実は2つの戦隊は別に仲良くならないで別れる。そこも面白いよね」
「とさ」
「実は気になるのは死者の国ハーカバーカのおでん屋にソノイがいたことだ。あれは意味深だ」
「どうして?」
「ソノイは一度死んでいるからさ」
「それは深いな。じゃあ、マスターも実は死んでいるとか?」
「それは違うような気がする」