仕事の関係で2箇所もまわって、ヘロヘロになって仕事場に帰り着いたところです。
何せ、体調最悪で、オータムマガジンも、今は「病身! オータムマガジン」というタイトルになっている状況。本来なら無理をせず寝ている方が賢い選択であるような状況です。
そんな中で行きに下高井戸駅の本屋をちらっと見たときに、文芸書?のあたりに異様な表紙を発見。リカヴィネで有名な大嶋優木の児童ポルノになりかねないパステルカラーのイラストです。そして、タイトルが「新現実」と、実に硬派に挑発的。パステルカラーに似合いません。そして、下の方には「特集 いかに戦時下を語るか 宮台真司×大塚英志」と書いてあります。宮台真司というのは、そんなに評価している訳ではありませんが、なんばりょうすけさんが以前にファンサイトをやっていた対象の人。大塚英志とは、最近サブカルチャー文学論などを読んで、ちょっとマークしている人。表紙の可愛さとはまるで噛み合わないハードさです。これだけでも、気になるではありませんか。
ペラペラめくると、大塚英志の名前が何回も出てきます。どうも、大塚英志さんが編集している本ということのようです。まあ、大塚英志といえば、伝説的な漫画ぶりっこだの、少年キャプテンを創刊させた編集者ですから、本を作るのはお手の物でしょう。しかし、こんな文字だらけの小難しい本を作るというのは意外です。
そう、ともかくペラペラめくると文字だらけ。それが非常に印象的です。小さな文字がびっしり並びます。余白も小さめです。少なくとも、その点では、漫画ぶりっこや少年キャプテンからイメージされるものとは違います。しかし、今時、こんなにたくさんの文字を使って熱く語ることがあるというのは、実に魅力的ではありませんか。しかも、挑発的に。
しかも、ページから受ける印象が安っぽいです。これ、本当にプロが作った本かいな?という感じです。そこがまた逆説的に迫力と熱気を感じさせますね。
とまあとても気になる本ではありますが、これから仕事に歩き回る状況で重い本を買っていくことなどできないし、しかも貧乏です。買わずにそのまま電車に乗りました。
しかし、やはり欲しい。お財布に無理をしても欲しい。そんな気持ちが沸き上がってきたので、結局帰りに買うことにしました。しかし、ぶらっと入った八幡山の本屋には見あたらず。下高井戸まで戻って、駅の本屋で買いました。おそらく、これを平積みで売っている本屋など全国でも少数派なのではないか、という気がしました。たぶん、下高井戸の啓文堂が特異なのでしょうね。
感想編 「宮台真司×大塚英志対談の感想のみ」 はこちら: https://mag.autumn.org/Content.aspx?id=20040422011017
感想編 「村山紀、香山リカ対談の感想のみ」 はこちら: https://mag.autumn.org/Content.aspx?id=20040423002434