正しいかどうかも定かではない思いつき、アイデアをメモっておきます。
メモなので無意味監獄です。とはいえ、そんな話題を書いても、みんな興味を持たないのは明らかなので、はたしてどれほどの意味があると言えるのか?
意味はなくても、伊達と酔狂はある、と言うことで書いておきます。
情報と強度 §
インターネット知の欠陥というアイデアに関するメモ Version2で、ざっくばらんに言えばコンテキストは情報ではないという話を書いています。(表現はちょっと違いますが)
では、情報ではないとすればそれは何か。それは「強度」であると、その文書で引用した本には書いてあります。
情報は強度ではなく、強度は情報ではない、と言うことになります。
そして、情報には実体があり、強度には実体がないことになります。
実体がないとはどういうことか §
情報には実体がある、というのは問題なく分かることでしょう。
とりあえず、C言語風にものを考えてみます。
"Hello!"という文字列が格納されたメモリがあるとします。これは一種の情報です。そして、"Hello!"という文字列を表現するビット列という実体があります。
では、実体がないとはどういうことか。
"Hello!"という文字列を表現するビット列が存在しないことが「実体がない」という状態でしょうか。
そうでは無いでしょう。なぜかといえば、実体はおろか、何も存在しないのですから。その場合、正しい表現は「何もない」でしょう。「実体がない」ということは、暗に実体ではない何かがある、と言うことを示しています。
ポインタを導入する §
ここで、「実体がない」という状態を表現するために、ポインタを導入することができるのではないか。それによって、もう少し分かりやすくなるというアイデアを得ました。
ここでは、"Hello!"という文字列を表現するビット列を実体と考えます。
そして、「実体がある」とは、この実体を指し示すポインタが存在することだと考えます。
次に、「実体がない」という状態について考えます。
「実体がない」ということは、一見何かを指し示しているかのように見えるポインタが存在しながら、実はそれが指し示す場所には何もない、という状態と解釈できます。たとえば、メモリが存在しないアドレスを指し示すポインターなどです。
つまり、「実体がない」というのは、何かがあるかのような情報があるにもかかわらず、実体はないことを意味する、と解釈できます。
プログラムなら一発で落ちるけれど §
「実体がない」状態を示すポインタ、たとえば存在しないメモリアドレスを示すポインタを実際にプログラム中で使うと、おそらくプログラムは異常終了することになるでしょう。
しかし、人間が現実世界で使うポインター、つまり参照情報は曖昧で、柔軟性があります。
たとえば、実際にはいない幽霊について、誰もがそこにいると信じれば、そこに「実体がない」存在を指し示すポインター情報が生まれます。
このような幽霊は、情報としての実体を持ちません。しかし、それを指し示すポインターという情報はあり得ます。これを、「実体がない」という状態であるとし、幽霊は情報ではなく強度である、と解釈してみます。
情報工学の死角であるか? §
情報工学は、その名の通り情報を扱っている……と思います。たぶん。正規に教育を受けていないので曖昧ですが (汗
しかし、情報工学が扱う内容には、一般社会や人間の行うことをコンピュータシステム上で実現することが含まれます。その部分を経由して、情報ではないものが入り込んでくる可能性は十分にあり得ると思います。
そこで、情報工学は「情報ではないもの」をいかにして扱っているのか? もしや、「情報ではないもの」の存在を情報工学は前提としていないのではないか? つまり、「情報ではないもの」も「情報」として受け取ってしまっているのではないか? そんな懸念を思い付きました。
たとえば、絶対にあり得ないもの、たとえば偽装された銀の弾丸のたぐいが、繰り返し声高に叫ばれるのはなぜか。その理由として、「情報ではないもの」を「情報」と誤認しているから、誤った結論に導かれてしまう、という解釈は可能か?
とまあ、そんなアイデアを思い付いたのですが、本当かどうかも分かりませんし、本人も正しいなどとは信じていないので、単にここにメモっておきます。