録画ミスで1回欠けたものの、とうとう既放送分を全部見ました。
最高です。
何が良いと言って、リアリティと、フィクションのブレンド具合が最高です。
剣妖という虚構の怪物が横行するあたりは、明らかにフィクションの世界そのものだし、徳川家康などの歴史上の実在の人物に関しても、相当史実から外れてぶっ飛んだ描写が行われています。
しかし、夜の暗さの描写など、時代の空気のようなものをきちんと描いている点で、西暦1604年の日本らしさをよく醸し出しています。たとえば、家康が夜に会合を開いているシーンでは、きちんと蝋燭の照明に照らされた闇のある室内が描写されています。まるで蛍光灯が天井にあるかのように部屋全体を明るく描いてしまうケースも珍しくないことを考えれば、これは立派なものです。
そういう闇があってこそ、剣妖という怪物が生き生きと活躍できるわけです。不完全な照明は、不思議な生き物を生み出す源泉となるというのは、「となりのトトロ」的な世界観と言えるかも知れません。
それから「鬼目の狂」という人物の強さ、自分勝手さ、優しさなど、これも奥行きがあって目が離せません。単に狂人的な性格と強さが入り交じった安直な性格ではないのが良いところです。
と~のは、出番が無くなってしまった京四郎さんも応援しています。
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