面白かった。
読みながら、おおおお、と思わされました。
ウェブ開発が、普通のプログラム開発と違うドロドロの世界であるという話は、やはりそうかと思いました。
それから、異なる役割のペアによるペアプログラミングが有効であるという話は目から鱗ですね。プログラマとデザイナーのペアが有効というのは、驚きです。参考にしなくては。
最後に、やはり最大のポイントはXMLです。XMLそのものの説明はちょっと怪しいところがあります。ですが、全てのコンテンツをXMLを使って二つの階層に分けていくべき、という説は面白いし、非常に説得力があります。静的なコンテンツであっても、HTMLを直接書くのではなくXMLで書いておいて、XSLTのスタイルシートを通せ、というのは納得行くやり方です。そうすると、スタイルに関する記述が全てXSLT側に集約されるから、体裁の変更もXSLTスクリプトを直すだけで済みますね。
それに、何と言っても、こうやって分離すると、プログラム側とデザイン側の作業が完全に分離されて独立して実行できることになって、非常に好ましいわけです。デザイン側は、XML文書を生成するプログラムが出来ていなくても、ダミーのXMLファイルを使ってXSLTスタイルシートを作ることができるわけです。
こういう作業を完全に分離できることは、実際の開発手順ではとても価値があると思います。
というわけで、この本はお薦めです。