世の中には度を超えて怪しげなブランドというものがあります。単に怪しいブランドなら、それこそいくらでもありますが、それを超える怪しさを持ったブランドはそれほど多くありません。たとえば、「玄人志向」。最初にショップでこのブランドを見たときは、いったい何だろうと思いました。度を超えた安さと保障の無さ、それでいて、手慣れた企業が作っているとしか思えない製品内容。その実態がメルコであると知ったときはなるほどと思いました。
この玄人志向に対抗するように出現したのが「挑戦者」。こちらは、アイオーデータということらしいです。かつて、I/Oバンク方式のPC-9801用メモリでお世話になった会社です。PC-9801VM2に、1MバイトのI/Oバンク方式のメモリカードを追加してRAMディスクをインストールし、その上で使ったATOKのかな漢字変換の驚くべき速さ。あれは、当時としては画期的だったと思います。
それはさておき、玄人志向も挑戦者も、ブランドとしての挑戦度の高い意欲的なものに見えるものの、今ひとつ、私が欲しいと思うアイテムを扱わないという問題がありました。パソコン関連の商品なら、高くなっても保証がある方が嬉しい、ということもありますが、保証が無くても「おお!」と物欲がそそられるほど面白い商品が無かった、ということも言えます。
しかし、今日、思わず「おお!」と思わせるものを見かけました。
https://www.zdnet.co.jp/products/0307/09/iodata.html
挑戦者、重さ4グラムの超小型USBメモリ
何しろ、USBメモリカードだというのに、USBのコネクタを少し延ばしただけに見える小さなサイズ。この記事の500円玉と並んだ写真が泣かせます。このサイズなら、お財布にメモリカードを入れておくことも可能でしょう。
それだけなら、単なる面白いアイテムですが。嬉しいのは、付属のシールです。「茶」の文字が入った「茶レンジャー」というのは、挑戦者のもじりでしょうね。それから、「奇」の文字が入った「キケンじゃー」。挑戦者ブランドはキケンだと言うことを、自らセンス良く語っていますね。このセンスの良さがクラクラ来ますね。
残念ながら、今、USBメモリカードを必要とするニーズが無いので買いませんが。けっこう、物欲が刺激されました。