以前、高負荷時のATOK16の重さを何とかしてよ!というのを書きました。重いソフトを動かして負荷が高い状態だと、ATOKの変換が異様に重くなって話にならないという問題について調べたものです。もっとも簡単な解決策は、オンメモリ辞書の機能を使うことでしたが、これを使うと頻繁に辞書が壊れるという問題がありました。つまり、あまり使えない解決策だと言うことです。
さて、ATOK16の後継バージョンであるATOK17が発売されました。はたして、ATOK17ではどうなったのでしょうか。それが気になって、ATOK17を入れてみました。
もう一太郎は要らない §
以前は、ATOKを入手するために一太郎を買っていました。一度、趣向を変えて花子を買ったこともあります。一太郎はバージョン1から、ATOKは4からのユーザーです。途中で一時期WX2を使っていたこともありますが……。
しかし、明らかに使わない一太郎を買うことは無駄なので、ATOK16からはATOK単体で買っています。以前は、単体版の発売が遅く、すぐ使うには一太郎を買う必要がありましたが、最近はそう言うことが無くて有り難いところです。
しかも、安いダウンロード版があります。
こういう実利的な便利さに配慮してくれるのは、ジャストの有り難いところだと思います。
ワープロ専用機対パソコンワープロ §
どうでも良い余談ですが、昔ワープロ専用機とパソコンのワープロソフトはどちらが良いかという議論がありました。一太郎のバージョン2から3ぐらいの頃、バージョンアップを安価に受けられる一太郎を使っていて、機能アップするために全部買い換える必要のあるワープロ専用機のような、利用者をなめまくってしかも資源を無駄遣いするものが勝てるわけがないと感じました。案の定、ワープロ専用機はほぼ滅びましたね。そういう感覚を、お財布の傷みの軽さを通じて教えてくれたのが、ジャストシステムです。一太郎のバージョンアップを通じて、確かに、圧倒的に安価な機能強化が体験できました。
そういう利便性を思い起こさせるダウンロード版バージョンアップ §
なぜ、そんな余談を書いたかと言えば、今回、ダウンロード版のバージョンアップ版というものを初めて買ったのですが、その利便性が、昔の一太郎のバージョンアップを思い起こさせたからです。まあ、バージョンアップするのは一太郎だけではなく、他社製品も安価にバージョンアップを提供していましたから、一太郎だけの長所とは言えませんが。
ともかく、割安のバージョンアップ版と割安のダウンロード版が複合されて、もっと割安な販売形態があるのは有り難いことです。
実際、形のある箱を所有する快感はもう感じない身体になってしまったので、ファイルだけダウンロードする方式で全く問題ありません。
しかも、一太郎発売後、すぐに買えるのなら、言うことはありません。以前は、ATOK単体はすぐ発売されていなかったので。
もっとも、ダウンロード版はあらかじめ予約ができないという問題はありますが。(予約できないということは、発売日を忘れると、すぐ入手できない可能性がある)
さっそくアップグレード §
さっそく落としたファイルを起動すると、自己解凍ファイルでした。
自己解凍終了直後に操作しようとクリックしたら、その瞬間に自動起動するウィンドウが開き、それをクリックしてしまいました。運良くそれがATOK17のインストールだったので良かったのですが。
インストールそのものはスムーズに進みました。
古いバージョンも見つけて削除するかどうか聞いてきました。ATOK14と16があったのでサクッと削除を依頼。
設定の引き継ぎで引き継がれない全角半角自動変換 §
旧版からの設定を自動で引き継がせると、全角半角自動変換の設定が引き継がれませんね。前のバージョンでもそうでしたが。
しょうがないので、これは手動で再設定。
もしかしたら、引き継ぎの設定を手動でやると、引き継がれるのかも知れません。
ATOKSyncは別途ダウンロード §
辞書をノートPCと同期するためと、バックアップのためにATOKSyncを使っています。これは、今回も別途ダウンロードが必要でした。咄嗟にどこにあるか分からなかったので、googleで調べてダウンロード。ちゃんとドキュメント見れば書いてあったのかも知れませんが (汗)
これも旧版の設定を引き継いでくれて、何もしなくても同期できました。
さあ、いよいろ本丸のオンメモリ辞書だ! (でもその前にやることがあった) §
オンメモリ辞書をオンにしてみました。
辞書が壊れやすいか等、さっそくいろいろ試そうかと思ったのですが。
その状況をチャットで説明しながらやっていると、とても間抜けなことに気付きました。
オンメモリ辞書をオンにしなくても、ATOK17は軽いかも知れない……。それを確認せずに、辞書が壊れるかどうかという検証に走るのは問題です。
というわけで、オンメモリ辞書をオフ。
再起動を要求されたので、再起動しました。
軽い、軽いぞ! §
重いソフトを3本ぐらい立ち上げて、CPUが常時80%以上消費される状態にして、ATOK17による文字入力を試みてみました。
すると、軽い! あまりに軽い! びっくりするほど軽い!
サクサクと文字が入力できます。
現在も、重いソフトを2本ばかり開いた状態でこれを書いていますが、まるでストレスを感じない軽さです。
というわけで、結論。
「高負荷時のATOK16の重さを何とかしてよ!」に対する答えは「ATOK17にバージョンアップする」ということになるかもしれません。
これが完璧な結論ではないが…… §
もちろん、金を出してバージョンアップしろとは何事だ!という苦情はあり得るでしょう。しかし、仕事に使っている必須のソフトが、たかだか4500円の出費で解決できるなら安いもの、という感じもするので、とりあえず買いました。
それはそれとして、貧乏人には安くない金額だという側面もありますが (汗)
重いのは仕様だったとしても、オンメモリ辞書オンの時に辞書は壊れる問題は、メーカーとしてそのバージョンのパッチとして解決されるべきだったと思います。
2004年2月7日19時47分頃追記 §
でも、CPUが100%ぐらいの限界負荷時には、やっぱり相当な重さになりました。オンメモリ辞書を設定すると、かなり緩和されました。このまましばらく使ってみます。